★2003年8月11日（月）　後編

予定通り、1時18分に杭州東駅に着いた。

杭州東駅ホーム（駅舎写真はナシ）

列車を降りて改札口へ向かうと、中国の地方都市のどこでもお目にかかる客引きのラッシュ。改札前から
なぜかまとわりついてくる。「本当にいらない」と言っているのにしつこいったらありゃしない。
とりあえず改札のところで売っていた市内の地図を購入。
駅前（それほど大きくない）の広場を渡ったところにバスの案内板があって、どこへ行くのは何番に乗るか、
が書いてあるのがわかった。客引きはしつこく着いてくるけど、知らん顔してその案内板のところへ。

それを見ていると、別の客引き登場。人なつっこい感じの人だったけど、やっぱりしつこい。
カタコトの英語を使いながら話しかけてくる。最初は中国語がわからないふりをしていたけど、いい加減
疲れてきた。
客引きの第一はホテル。安いところを紹介するから、というわけだ。
「ホテルはもう予約してあるから」というと、どこのホテルだ、いくら払った、としつこい。
「中山大酒店」と答えると「あそこに泊まるなら、もっといいホテルにもっと安く泊まれる」と言う。
「お金も払っちゃった」と言うとしぶしぶあきらめたようだ。
で、ホテルの話が一段落すると、観光。タクシーで観光に連れて行くなどなど・・・。自分で歩くのが
好きだから、と断る。今度は、ここからホテルまでタクシーに乗らないか、と言う。私はバスに乗ります、と
断った。気が散るからなかなかバスの番号も見つけられない。
やっとみつけて歩き出すと、その客引きの人もあきらめた様子で、「31番のバスに乗ればいいよ。平海路で
降りてまっすぐ前へ歩いていけば大丈夫」と教えてくれた。でもバス停まで着いてくる。最初の客引きの人は
いつの間にか消えていた。
バスを待っていると、そこに並んでいるほかの人にも声をかけるけど、もちろん無視されている。何か
あったら呼んでくれればすぐ行くよ、と名刺をくれた。悪い人じゃないのはわかるけど・・・なぜか握手をして、
私はバスに乗り込んだ。

バスでは車内放送はあるけれど、声が小さくて聞こえない。降りそこなうと大変なので、買っておいた地図を
開いて駅から通りの名前を追っていった。

バスの中の様子

30分ほど乗って、平海路のちょっと手前にある第一病院で降りた。そのまままっすぐ歩いて、平海路に
ぶつかったところで見回すと、ホテルが見えた。到着してみるとずいぶん立派なホテル。
チェックインすると部屋までボーイさんが荷物を持っていってくれた。案内しながら、市内観光のセールス。
これまた、自分の足で歩きたいから、と断った。それでも、「参加したくなったら、声かけて」と最後まで
アピールしていた。

ひととおり部屋の中を見た。ベッドやクッションがいい感じ。昨日ほど広くないけど、明るくて清潔な感じ。
ところがバスルームに入ってビックリ。そこにおいてある備品のほとんどが有料。無料で使えるのは
タオルと石鹸とハブラシくらい。シャンプーも有料だったのはガックリ。上海に置いてきちゃったよ・・・

中山大酒店　部屋は広いし清潔だし言うことなし！ （洗面台の左隅に“有料”の品々・・・）

時計を見るとすでに2時25分。お昼もまだなのに・・・というわけで、ぐずぐずしないで、身支度を整えて、
貴重品をフロントに預けて出発した。この時点で3時だった。
とりあえず帰りの切符を先に買おうと、地図で調べておいた連合切符売り場へ。ホテルから歩いて
数分のところにあって便利。窓口も空いていた。またまた紙に列車の番号を書いたものを渡したのだけど、
早い時間の列車はなくて、14時14分発となってしまった。とはいえ帰りの足が確保できたので、安心して
遊べる。

聯合售票処

さらに途中で見つけたコンビニでシャンプーを探してみた。普段ならもったいなくて買わないような、
試供品みたいなリンス・イン・シャンプーを2つ買った。ホテルの10分の1くらいの金額。よかった・・・

食事どころを探して歩き出した。ところが、思ったほどには店がなく、買い物するところはあっても
食べるところが見つからない。やっと見つけた“小吃”という看板のある店へ入った。お饅頭などが
売られていて、外にも行列、店の中も満席に近かった。

料理の詳細は*食事編*へ

時間があるので六和塔へ行ってみようと思ったけれど、バス停が見つからない。結局そのまま
延安路（一番の繁華街らしく商店やショッピングセンターがたくさん並んでいた）をふらふら歩いてみた。
曲がり角に来るたびに湖の方へ曲がってみたけど、手前の道路が工事中で一向に西湖が見えない。
そしてまた延安路に戻る・・・という感じ。
途中で甘栗を売っているのを発見。半斤（250g）だけ買って、少し食べながら歩いた。とはいえただ
通りを歩くだけでは時間がもったいない。さっきまでは「もう2時半」「もう3時」という感じだったのに、
この時点では「まだ4時」。
どうしようかな、と思っていると、バスが不自然な方向（ショッピングセンターの脇）へ何台も曲がって
いくのが見えた。疑問に思ってそっちへ行ってみたら、そこがバスターミナルになっていた。番号を
確認すると、六和塔へ行くバスの番号もあった。これはラッキー！
中にはすごい豪華そうなバスがいて、料金も書いてない（あとで知ったけど、5元だった）。
ほかの番号も見ていたら、308番でOKだということがわかった。料金も1元だった。よかった。途中で空が
暗くなってきたと思ったら、また雨が降ってきて、これにはがっくり・・・
30分ほど乗って、六和塔に到着。このころは雨もかなり強くなってきた。晴れ女のはずだったのになぁ・・・

バス停から見えた六和塔

バス停からは六和塔が見えた。大きな通りを渡って、さびれた感じのおみやげ物屋さんが並ぶ前を
通って六和塔へ。
階段下の小さな窓口でチケット購入（15元）、それから階段を上がった。このころにはすでに雨も
小降りで、ちょっと安心。塔の周りは小さな池や像などがあったが、塔に登るにはさらに入場料（10元）が
必要。げげっと思ったけどここまで来て登らないなんて・・・というわけで、中へ入った。

六和塔というくらいなので、6階まであるのだけど、実際にはもっと高いと思う。階段が一直線ではなく、
フロアが変わるごとに通路を回って登っていく、という感じだったし、そのたびに景色を見ることが
できたので、上まで登った割には疲れなかったように思う。
とはいえ、蒸し暑く、セルフタイマーで撮った写真はどれを見てもぐったりしていて、笑い顔を作っても
力がなかった・・・

六和塔上から見た景色

下へ降りると時間は5時35分。このあと、虎［足包］泉へ行ってみようと思ってバスを調べたのだけど、
ガイドブックを見たら5時までとなっていたのであきらめて、また来た時と同様308番のバスに乗って
町へ戻った。
バスを降りて、大きい通りに出ると、通りの向こう側で夜市の準備をしていた。まだ6時半にもならず、空も
完全に暗くなっているわけではない。とりあえず渡ってひととおり見て歩いた。
途中、果物屋の店先で見つけた変わった形の野菜？　すっごく不思議で、気になった。
それから手作りだという携帯のストラップを買った。

準備中の夜市		不思議な野菜？
やっと暗くなってきた夜市

それから夕ご飯、と思って、ガイドブックに載っていた杭州料理の店を探したけれど見つからなかった。
なくなってしまったらしい。そこでふらふら歩いて、わりと混んでいそうな店を見つけて入った。

詳細は*食事編*にて。

ホテルまでは歩いて数分、部屋に着いたらぐったりだった。

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