今日は昨日の雨がウソのようないい天気。
ついに最後の日となりました。
飛行機は午後なので、ガイドさんは12時にホテルに迎えに来てくれます。
午前中を無駄に過ごすわけにはいきません。
北京で行かなければいけないのにまだ行っていない場所、それは故宮です。
朝8時半開門、ということなので、8時半には故宮に着いていなければいけません。
地図で見ると確かに遠くはないし、心配していた父の脚も、「歩いているうちに
どんどん強くなってきたようだ」と本人も言うので、歩いて行くことにして、8時に
ホテルを出ました。
朝の北京の街を散歩しながら30分かけて故宮へ。
入場券売り場はすでにすごい列ができていました。
何が見たいという目的があるわけではありませんが、故宮に入ることがひとつの
目的。やっぱり太和殿の前の広場は圧巻。そしてひとつひとつの建物がすごく、
ガイドブックを見るとどれも古い建物で、火事で燃えてしまい再建された、とあっても
それが300年、400年前なのだから半端じゃないですね。もちろん日本にもあると
思いますが・・・。また、東西を対にする習慣があるようで、左右に対称に同じ形の
建物が並んでいました。そのオレンジの屋根が太陽の日を受けて黄金色に輝いて
言葉にできない美しさでした。
かなり駆け足だったせいもあって、1時間ほどで見終わってしまいました。
ムリかと思っていたけれど、景山公園に行く時間がありそうです。
景山公園は故宮を出て向かい側にある公園。お堀を掘った土を積んでできた山が
中心の公園です。
一番上まで登るのは結構大変。でも、登ったところで故宮を見ると、故宮全体が
目の前に広がるのです。それは本当にすごい！！
この山の登りは両親ともかなりきつかったようですが、故宮を見下ろして、その
疲れも飛んでしまったみたい。登ってよかった、と言っていました。
それからタクシーで王府井へ戻りました。
12時に迎えに来てもらうということはお昼は空港で、高い食事をしなくちゃ、という
話をしていたら、父が中国のカップラーメンを食べてみたい、と言い出しました。
それは名案、と母も賛成。またまたスーパーに寄って、カップラーメンとお水を
買いました。
さらにもうひとつ、どうしても自分も食べ（飲み）たいし、両親にも試してもらいたいものが
あり、目をつけていたお店へ。
それはヨーグルトです。ツボに入ったヨーグルトにストローをさして、無理矢理
飲むのです。留学中はみんな大好きで、毎日のように飲んでいました。
お店に行ってヨーグルトがあるか聞いたら「冷たいのがいい？」と聞かれました。
冷えているのがあればいいな、と思っていたのでうれしかったです。
そして3人でズーズーとヨーグルトを飲みました。両親ともおいしいと言ってくれて
大満足。
そのお店は小さいお店で飲み物とタバコとテレホンカードを売っているお店。
おみやげに中国のタバコが買いたい、という母。“北京”という名前のタバコを
買いました。
その時にお店のおばさんに「どこの人？」と言われたので「日本」と答えると、
「上海の人かと思ったわ」と言われました。
留学中は中国人に見られることはなかったのに、旅行で来て2度も中国人と
思われるとは・・・なんだか不思議でした。
部屋へ戻って最後の荷造り、そしてお湯を沸かして、カップラーメンの準備。
カップラーメンの味にも満足。
気分がよければ何にでも満足できるのかもしれませんが、ガイド役としては、
こんなにすべてに満足してもらえて本当にうれしかったです。
帰りの飛行も順調でした。さらにうれしかったのは、飛行機から富士山が見えた
こと！ 夕日に照らされてとってもきれいでした。
本当にあっという間で、まだまだ行けなかったところ、できなかったこと、食べ
そこねたもの、などなどたくさんありますが、とっても充実した旅になりました。
『北京への旅・再び』 トップ / 1日目 / 2日目 / 3日目 / 4日目 / 5日目
食事編 / オマケ / オマケ2 / MAY・MAMAの話