やっぱり昨日も夜中に何度も目が覚めてしまった。ローマの印象＝うるさい街になりそう。
昨日は21時半ごろ寝て、今朝は7時起床。まったく健康的な生活！
7時半過ぎに朝食に行って、そのまま8時過ぎに出発。
| 【今日の行動メニュー】 ヴァチカン博物館 〜 サン・ピエトロ寺院 〜 サンタンジェロ城 〜 トラステベレ地区 |
地下鉄はいつもと逆方向に乗らなければいけないのに、ついつい、テルミノ方面の電車に
乗ってしまった。すぐに気がついて、次の共和国広場で乗り換えて、引き返した。
今日はヴァチカンに行くことにしていた。
ガイドブックにはヴァチカン博物館より1駅手前のオッテヴィアーノというところで降りた方が
いい、とあったので、それに従った。
駅を出ると目の前の歩道にたくさんの露店が並び、まるで台湾みたい！ 出た場所がどこ
なのか、通りの名前をガイドブックと照らし合わせながら方角を確認して、まずは左手へ
向かい、交差点でさらに左折、数分も歩くと、右側に高い城壁のような壁が見えた。
あれがそうだろう、と思ったのだけど、同時に見たのは、壁の足元に続いている列・・・！
ヴァティカン博物館の入口がどこなのか、その時点ではわからなかったけれど、とにかく
すでに列は角を曲がって後ろに伸びている。
電車を乗り間違えたことを少し後悔しながら、列の最後尾を目指して通りを渡った。
この時点では8時半を回ったところで、列は300〜500メートルくらいだったか。
開館は8時45分なので、それほど待つ必要はないかもしれないとちょっと楽観的になれた。
列が動き出したのは8時50分ごろ。後ろを見ると、壁に沿ってさらに列は伸びて後ろの角も
曲がって見えなくなっていた。
団体客も区別なく、この列に並ぶらしく、ガイドに連れられて列の最後尾を目指して歩いて
行く人たちもいた。日本語を含め、いろいろな国の言葉が聞こえていてたのが楽しい。
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| 到着するとすでに行列が！ | 並びながら撮った写真 | ||
9時ごろ、博物館に入館。中に入ってから2階へ上がり、チケット売り場へ向かった。ここは
空いていて、すぐにチケットを買うことができた。チケットはクレジットカードは使えない
と書いてあった。金額は12ユーロ。
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| 入口は普通の入口 | すぐ横の古代風の門は出口 | ||
ガイドブックに従って見て回ることにしたのだけど、一番最初に行くべき場所がわからない。
結局エジプト館はわからないまま、その次から見学。
彫刻や装飾物など、ガイドブックの解説を読むとよくわかる。あとは、日本人の団体の
後ろについて、ガイドさんの説明を聞いたりするのも役立った。
庭に出たときや窓から時々見えるサン・ピエトロ寺院の丸い屋根が美しく、心ときめく。
ものすごい存在感だ。
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| サン・ピエトロ寺院が見える | “ラオコーン” | ||
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| 地図のギャラリー、天井は金キラ | 壁一面キャンバス！ | ||
各部屋（というのだろうか）ごとに特徴があり、何しろ豪華でくらくらしそうになりながら、
システィーナ礼拝堂に到着。
礼拝堂内は撮影禁止。残念ではあるけれど、写真に撮ったらもったいないかもしれない。
ミケランジェロが皇帝も入れずに4ヶ月間こもってひとりで描き上げたという絵。天井も
壁も、すべてが見事としか言いようがない。しばらく壁際にあるベンチにすわって眺めて
いた。
平面に描いたとは思えない立体感、すべてが今にも動き出しそうだ。
それに、ほんの10日くらい前にここでコンクラーベが開かれて、新しい法王が決定したの
だから、それも感慨深い。
今まで歴史上の人物でしかなかったミケランジェロが、突然等身大の人間に思えて、
すぐにファンになってしまった。
礼拝堂を出たところにあった売店で絵はがきを買った。写真を撮れなかったので記念に。
ついでにちょっと可愛い十字架のペンダントも。本格的なロザリオももちろん売っていた。
時間は11時半と少し早めだったけれど、昼食をとることにした。ガイドブックやネットで
ヴァチカン博物館の中のセルフサービスレストランの評判がよかったので、そこで食べる
ことにしていた。
最初に行ったのはピッツェリア。ここはちょっと場所がはずれていたので、ぐるっと回って
カフェテリアのようなところへ行った。
パスタ類の中でグラタンを選び、しばらく野菜を食べていなかったので、サラダをとった。
ドレッシングはなくて、塩とオリーブオイル（ビネガー入りとビネガーなし）のみ。
飲み物はカフェのカウンターへ行ってカプチーノ。全部で8.20ユーロだった。
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| カフェテリア | テーブルもたくさん | ||
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| パスタとサラダ | |||
満腹になった後は、絵画館へ。レストランと同じ建物に入口があった。
ここでもガイドブックを参考に有名な絵を見ながら歩いた。
“ミケランジェロ”と見ると、見る目がかわってしまった。何て現金な私！
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| リュートを弾く天使 | キリストの降架 | ||
最後に郵便局へ行った。
“ヴァチカン”の切手で郵便が出せる、ということなので。
思ったほど列は伸びていなくて、窓口で絵はがきと海外用切手を買って、自分に簡単な
メッセージを書いて送った（はがきは5月12日に届いた）。
ポストは黄色だった。ついでに公衆電話も黄色かった。
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| ヴァチカンのポストは黄色！ | 電話も黄色！ | ||
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| 出口に続く階段への通路 | 美しいらせん階段！ | ||
博物館から出て、朝並んだ列があった通りに壁づたいに歩いて数分、壁が途切れたところを
右に入ってまっすぐ行くと・・・
サン･ピエトロ広場！ 広い！ 天安門広場とどっちが広いだろう、とずっと考えていた。
答えは出なかった。どっちもすごく広いのは確か。
広場をぐるぐる歩き回って写真を撮った。ここも前法王が亡くなった時、そして新法王が
決定する時、信者たちでびっしり埋まった場所だ。
それから外側の回廊みたいなところからサン･ピエトロ寺院へ向かった。
入口横にも別の列ができていて、それは何かと思ったら、クーポラへ登るための列。
登りたかったけど、散々歩いたし、列に並んでさらに上へ、と考えただけで疲れたので、
そこには並ばなかった。これは次回にとっておこう！
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| このゲートの向こうには・・・！ | 本当に広い！ 人も多い！ | ||
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| 寺院に続く回廊 | 聖なる扉の前で談笑するお二人 | ||
ちなみにサン・ピエトロ寺院のドーム状の屋根のデザインもミケランジェロ。どうりで
どこから見てもその美しさは目を引くはずだ！
サン･ピエトロ寺院へはノースリーブや短パンでは入場不可、とのことだったが、チェック
する係員も、タンクトップの人たちにも特に注意することもなかった。どういう風に注意
するのか楽しみにして観察していたのだけど。
中は本当に広くて、これもガイドブックを見ながら進んだ。彫刻や棺、祭壇など、本当に
すごい芸術品ばかり。
そんな中、ガイドブックに出ていないけれど、人々が近寄り、写真を撮っている一画が
あった。私も近寄ってみた。
ガラス張りのケースに人形が横たわっている・・・とりあえず写真を撮ってから、よく
見ると、これは人形ではなく、亡くなったばかりの前法王では！
思わず敬虔な気持ちになってお祈りした。
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| 寺院の中 | ミケランジェロのピエタ | ||
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| 聖ペテロの像 | ヨハネ・パウロ2世 | ||
地下にも何かあるということだったけれど、こちらも列ができていたので素通り。
我ながら、かなり疲れているらしい。
寺院入口の正面左側には、ヴァチカンで暮らす人たちの入口があり、スイスの人が守衛と
して立っている。代々スイス人が守ることになっているらしい。奇抜な服装は人目を引き、
どこの国でもオバチャンは図々しいらしく、境界線ギリギリのところまで入っていって、
わざと守衛の人に何かを尋ねている。ひとり終わるとまた次の人、って感じでちょっと
驚いた。
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| 何かを聞くおばちゃん | きちんと守ってます |
サン・ピエトロ寺院を後にしてまっすぐ歩いた。そのまま進むとサンタンジェロ城に着く
らしい。
10分くらい歩くと城が見えてきた。
途中ジェラートを買って食べて、サンタンジェロ城に到着。
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| 街のあちこちにある移動式バール | ピスタチオのジェラート！ | ||
近くに行くと、路上にニセモノのブランド品を並べた黒人たちがたくさんいて、ちょっと
怖かった。
中に入るよりも、正面の川にかかる橋と一緒にお城の写真を撮るのが目的だったので、
まずは橋を渡ることにした。ところがこの橋の上もニセブランド露店がギッシリ。
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| 左側から | 正面から（路上には怪しい店） | ||
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| 右側から | |||
橋の向こう岸から城を見て、何枚か写真を撮り、ちょっと考えた結果、城内に入ってみる
ことにした。
もう来るかわからないし、あとで後悔するのもイヤだったので。
切符売り場は中に入って右手に数十メートル行ったところ。それからさらに表示にそって
進んでもなかなか入口に着かない、と思ったら、最初に入ったところからすぐだった。
ぐるりとお城の円周を回らされた格好だ。
中に入ると暗いトンネルのような道がつづき、それから石の階段。何となく不気味だ。
外に出ると広場のようになっているし、景色も見えてまあまあよかった。
でもお金を出して入るほどのことはなかったかもしれない。5ユーロだったからまだいいけど。
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| 暗い通路や階段を抜けて・・・ | 上から見下ろすと・・・ | ||
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| サン・ピエトロ寺院を臨む | てっぺんにある天使の像 | ||
お城を出てから少し道を戻ると観光案内所があったので、中に入って、トラステベレへの
行き方を聞いた。すぐそこのバス停から23番のバスに乗ればいいとのこと。
しばらく待って、やってきた23番のバスに乗った。ローマでバス初体験！
乗る時に、運転手さんに1週間チケットを見せた。ほかの人を見ていたら、ただそのまま
乗るだけ。3列目くらいの柱にチケットリーダーの機械があって、自分で打刻するらしい。
でもやっている人は少ないような気がした。みんなちゃんとお金払ってるのかな。この
システムはうまく回っているのかな。
地図とバスの窓から見える通りの名前を見比べながらどこで降りるかチェック。ところが、
現在地を勘違いしていた！ 気づいた時には降りるべきところから2つくらい先に行って
しまい、疲れているのにまた歩くはめになった。
まだ4時くらいだったので、時間はたっぷり。そこで、ガイドブックを参考にしながら
トラステベレの散策。
疲れていても、ボーっと休めない、悲しい性格。
しかも坂をずっと上っていく教会まで行ってしまった。さすがにジャコパの丘までは
行かなかったけど。
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| サン・ピエトロ・イン・モントーリオ協会 | パオラの泉 | ||
確かに下町っぽい雰囲気で、中心地とは違っていた。教会の規模も大きくない。
ただ残念なのは壁いっぱいにスプレーで書かれた落書き。
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| トラステヴェレの町並み | |||
相当歩き回って、6時半ごろ、ネットで見つけておいたカルロ・メンタというレストランへ
行った。ここは“ツーリストメニュー”というのがあって、フルコースを13ユーロで食べられる、
というのだ。
確かに店の外にメニューがおいてあり、ツーリストメニューも載っていた。日本でたまに見る
プリフィクスコースということかな。
『CARLO MENTA』
Via Della Lungaretta 101
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| 店の外観 | |||
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| メニュー | |||
店に入ると、外の席に案内された。
まだそれほど客はなく、先客は3組くらい。
すぐにメニューを持ってきてくれ、1人と聞くと、もう1人分の食器類を片付けた。
ここからがひどかった。
いつまでたってもオーダーを取りに来てくれないのだ。
少し離れたところにすわっていた親子連れも、飲み物は飲んでいたけれど、その後の
オーダーがまだらしく、ずっとウェイターやウェイトレスを見ていた。
席に案内してくれる人やできたものを出してくれる人はオーダーを取れないらしく、私も
誰か通るたびに「オーダーしたい」と言ったのだけど、「momento」と言うだけで、一向に
来てくれる様子がない。
どうもこの一画はおじさん（くたびれた様子のウディ・アレン風おじさん）が担当らしい。
おじさんはため息をつきながら歩き回っているけど、要領悪そうだ。
こんなにも疲れていなかったら席を立って出て行きたいところだったけれど、これ以上
歩くのはイヤだったので、すわって待った。
どのくらい時間がたったか、やっとオーダーを取りに来た。
料理と飲み物（ローマ唯一のフルコースの食事だったのでワインを！）を頼んだ。
向こうの席の親子連れもやっと食事のオーダーができたようだけど、飲み物はもう空っぽ。
みんなうんざりした顔をしていた。
まずサラダ、そして1皿めのスパゲッティ・カルボナーラ。やっぱり「おいしい！」と言える
ほどではなかった。普通の味・・・
ローマならカルボナーラ、とイタリア在住の友達に言われていたのだけど、ほかのにした方が
よかったのかな。
メインのローストチキンも出てくるのに時間がかかった。そのせいか、写真撮り忘れ！
そして最後は自家製ケーキ。これはおいしかった。
この時にカプチーノもお願いしたのだけど、結局忘れられてしまったらしく、出てこなかった。
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| サラダ | カルボナーラ | ||
| NO PICTURE！ （写真を撮っていないことに 気づいたのはずっと後だった） |
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| ローストチキン | 自家製ケーキ | ||
せっかく楽しみにしていた食事だったのに、がっかりだった。こんなに不満抱えて食事を
したのも久しぶりだと思う。
食事を終えて、“Check, please”と何度言っても、ちらっと見るものの、来てくれない。
やっとレシートを持ってきてくれた。食事とワイン（500ml）で17ユーロだった。
20ユーロを渡しておつりを待った。
ところが、とぼけているのか、忘れたのか、おつりを持ってこない。
そのうちに、斜め前のテーブルのカップルの女の人（アメリカ人かな）と目が合った。
彼女も何か頼んでいるのになかなか来てもらえないらしく、2人で肩をすぼめて、ため息
まじりの微笑みを交わしてしまった。
もう一度おじさんが横を通ったときに「おつりは？」と言ったら、何か勘違いしたらしく
フォークを取り出したので、「20ユーロ渡してるから、3ユーロ返して」と言った。
おじさんはあわてて中に入って、3ユーロ持って戻ってきた。
サービスしてもらっていないし、逆に不愉快な思いをしたのだからチップはあげないことに
して、おつりをもらってすぐに席を立って店を出た。
バス停まで歩きながら、ほかの店を見ていたら、ほかもツーリスト･メニューをやっている
ところがあった。なーんだ、と、ちょっと後悔。
バス停でバスを待って、Hのバスでテルミニへ行くことにした。
今までいつも地下鉄に乗っていたので、車窓を見ることがなかったけれど、バスに乗るのも
楽しい。
途中で通ったベネツィア広場がものすごくて、「これは明日行かなくちゃ！」と決心。
バスにしてよかった！
テルミニからはいつもどおり地下鉄に乗ってホテルへ戻った。
ずいぶん遠出したつもりだったけど、それでもホテルに着いたのは20時ごろ。
ローマは狭い都市らしい。
さすがにワイン500mlは多かったみたいで、ちょっとほろ酔い気分。疲れもあって、自分でも
動作が鈍いのがわかるほど。
明日は少しのんびり出かけよう。
今日の万歩計：21364歩 疲れの割には少ないな・・・
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