★2005年4月30日（土）

さすがにゴールデンウィーク前半ということで、チェックインカウンターの行列は長い。みんな
大きな荷物を転がしているので何度もぶつかりそうになった。
チェックインの時に、台北で一度外にでたいけど大丈夫か、と聞いたら、時間があるから問題
ない、との返事でホッとした。
さらに「ローマまでチェックイン済んでいますので台北では搭乗ゲートを確認して直接ゲートへ
行ってください」とのこと。
確かに手元には成田―台北、台北―ローマ、と2枚の搭乗券があった。ということは台北で空港に
戻るのは1時間前くらいでも余裕ということか、とちょっとうれしくなった。

チェックインカウンターの混雑がウソのように、手荷物検査も出国手続きもスムーズに流れた。
最近の習慣、Yahoo Cafeでインターネットで時間つぶし。

機材到着遅れ（ホノルルからの飛行機だった）ということで、搭乗開始は約30分遅れ、当然ながら
離陸も遅れた。
1分が貴重なのに・・・、とあせってもしょうがない。
機内食に期待してお昼を食べていなかったので、16時ごろにやっと配られた機内食は完食！
やっぱり中華航空の機内食はおいしい。

機内食

～～日本と台湾の時差1時間～～

離陸は遅れたものの、着陸はそれほど大差なく到着して、16時55分には飛行機から出られた。
今回、荷物は飛行機に預けていなかったため、手持ちの大きい荷物は空港に預けていくことに
していた。
中華航空、日本線は第2ターミナル、ヨーロッパ線は第1ターミナル、ということで、まずは
ターミナル移動。
バス乗り場に行ってみたら、17時の次は17時35分。この時17時15分だったので、20分待つことに
なってしまう。
そのため、電車に乗ることにした。これは3階出発ロビーから行かなくてはいけない。
3階まで上がって、すみっこの通路を裏に回るとエレベーターがあって、1階に下りるように
なっている。なんだ、これは！？　エレベーターを降りてからもしばらく無人の廊下が続き
着いた先がホーム。3分おきに出ているらしい。でも本当に無人だったので、電車は貸切。
3分後、6分後、ずっと乗る人いないような気がする。もったいないな。

このずっと奥にエレベーター			車内の様子

第1ターミナルでは、出発ロビーへ行って、“寄存處”を探すと、インフォメーションの
カウンターのところにあった。
「荷物を預けたいんですけど」と言うと、「1つ50元です。20時までです」と言われた。
20時じゃ早すぎる！　「ほかの場所はないですか？」と聞くと、「到着ロビーの方なら12時
まで開いていますよ」とのこと。
またまた到着ロビーの方へ。しかも一番奥！　そしてこっちは100元だった。高いけど
しょうがない。

寄存處（荷物預かり所）

身軽になったところで、バスで台北市内を目指した。
バスに乗ったのは17時40分、5分後にバスは出発した。
いつも乗っている台北駅前行きの国光バスだったのに、台北駅で着いた場所が前と違う！
今までは駅の西側に着いたのに、今回は東側だった。一瞬とまどってしまった。

まずは三越の裏側にあるCDショップへ。今はほしいCDは特にないので、よさそうなのがあったら
買おうという程度。
時間を気にしつつ、3軒のCDショップを回った。結局買ったのは2枚程度。
これからが旅の本番なので荷物が増えるのも困る。

新光三越

それから前日から台湾入りしている友人に電話してみた。
何人かで集まって食事をするところだという。場所を聞くと、これから自分が行こうと思って
いるところの近くだった。
「寄れそうだったら顔出してよ」と言われた。

まずは悠遊カード（地下鉄プリペイドカード）にチャージ。38元残っていたけど、100元追加。
2年近く間が空いていたので失効になってないかドキドキだったけど、大丈夫だった。
地下鉄に乗って、忠孝敦化駅で下車。

外に出て、誠品書店方面へ。誠品書店の手前を斜めに入る道が安和路で、ここをまっすぐ
行って信義路とぶつかるところに店があるはず・・・と歩き出した。
ところが地図ではまっすぐ斜めに伸びていた安和路が、微妙に曲がっていて、途中にも分かれ
道がいくつかあり・・・気づいたときには違う道を歩いていた。
そして見えた看板は仁愛路四段。またまた地図を出して、今の道を引き返して、ふらふらと
曲がってみたら、なぜか安和路に戻っていた。
本当にあせった。こんなところで迷子なんてみっともないし、目的地に行かないまま友人たちの
ところに顔を出すのも恥ずかしい。

でも途中で見かけたコンビニで、目的のひとつだった“蒟蒻干”を買えたのはうれしかった。

そして広い道路（それが信義路！）に着く手前に、目的の店はあった。
“AOBA”というレストランで、台湾の老舗“青葉”の支店。なぜここに来たかったかというと、
私の大好きな歌手の庾澄慶夫妻が出資した店だったからだ。
店はかなりシックでオシャレな雰囲気だった。
（あとで台湾人の友達に「あの店は見つけにくいのに短時間でよく見つけたね」と誉められた）

AOBA

1人だというと店の人はちょっと困った顔をして、入口のすぐそばの席でいいか聞いてきた。
ちょっと食べるだけだから、とOKしたのだけど、考えてみたら、これでは店全体の雰囲気が
わからない。入口からは縦長の空間、そして奥を曲がると広いホールがあるらしかった。
でもしょうがないので、そこにすわって、炒米粉（焼きビーフン）と杏仁豆腐を注文した。

炒米粉は薄焼きタマゴがフタのように乗っていて可愛い。だしの香りもよくておいしかった。
でも1人で1皿というのはやっぱり飽きがくる。途中で、何となくインスタント焼きそばって
こういう味だったかも、なんて思えてきちゃって・・・
そして杏仁豆腐。私はどちらかというと、なめらかな、溶けるような感じの杏仁豆腐が好き
なので、ちょっと固めの杏仁豆腐は残念、と思ってしまった。
食後、トイレに行って、席に戻ってくると、きなこをまぶしたお餅が置いてあった。これは
すごくおいしくて、おなかいっぱいなのにペロリと食べてしまった。
値段は私が普段台湾で食べるものと比べたらちょっと高めだった。
店員さんはちょっと日本語ができるみたいだったし、奥からは日本語が聞こえてきたので
日本人のお客さんも多いようだ。

炒米粉＝180元
杏仁豆腐＝100元			きな粉餅

店を出てから、友人たちがいる店を目指した。
敦化南路で信義路と仁愛路の間、と言われていたので、わりとわかりやすく、すぐに見つかった。
1階は入口のみで、お店の人もいなかったので、すたすたと階段を下りていって、ホールを
見回すと、知った顔が見えた。
数人かと思ったら10人くらいの大所帯でテーブルを囲んでいたのでビックリ。
こちらもほとんど食事を終わっている感じだったけれど、「これはおいしいから味見して」と
その日のメインだったらしい鶏の鍋のスープをいただいた。
本当にだしがよく出ていてコクがあっておいしかった。
10分いたかどうか、という滞在だったけれど、あいさつだけでもできてよかった。

それから台湾に詳しい友人に、空港への一番いい行き方を教えてもらった。
タクシーで行天宮へ行き、そこから空港へのバスに乗るのが早いだろうということだった。
タクシーが着くと、行天宮横のコンビニ前にバスが止まっていて、運転手さんも「あれだよ」と
教えてくれた。
バスに乗ろうとしたら、「空港まで？　それなら切符買ってきて」と運転手さんに言われて、
よく見たらコンビニの横に小さな切符売り場のカウンターがあった。
あわてて切符を買ってバスに戻ると、乗客は私ひとり・・・
運転手さんに「第2ターミナル？」と聞かれて、「第2」と答えたあと、ヨーロッパ行きは第1
だったことに気づいて、「第1です、第1！」と言い直した。

空港到着は21時半すぎ。思ったより早く着いた。
荷物を受け取って、出国フロアへ。
すでに店はほとんど閉まっていたので、缶ジュースを買ってベンチで飲んだ（わびしい・・・）
それから今回会えなかった台湾の友達に電話しておしゃべりした。

搭乗ゲートを確認しようとモニターを見たけれど、“羅馬”が見つからない。おかしいな、と
便名の“CI067”で見てみたら、目的地が“曼谷（バンコク）”になっていた。
「バンコクに行くの！？」何がなんだかわからないまま搭乗ゲートへ行き、搭乗開始まで
ベンチにすわって待った。
周りにはイタリア人のグループもいて、とってもにぎやか。ああいう人種なんだなあ、きっと。
台湾の人たちもくすくす笑いながら見ていた。

搭乗開始は少し遅れたけれど、飛行機は23時半ごろに動いた。飛行時間は約3時間半という
ことでバンコク到着予定はタイ時間で2時10分とのこと。（台湾時間＝3時10分、日本時間＝
4時10分・・・ややこしい！）
真夜中の3時間ちょっとのフライトだというのに、まさかの機内食！　出発してから1時間半
くらいたったところで、食事を配り始めた。豚肉の焼きそばか鶏肉のごはん、ということだった
ので、とりあえず鶏肉のごはんをもらった。もちろんほとんど手をつけていない。

真夜中の機内食

～～日本とバンコクの時差2時間～～

バンコク時間午前2時に着陸。ローマに行く人たちも全員、個人のものはすべて持って、一度
飛行機から降りなくてはならない。
次の出発予定時刻は3時25分とのアナウンスがあった。
飛行機を降りたところで「トランジット用搭乗券」みたいのをもらった。
出発ゲートはまた別のところになるわけだ。

初めて降りたタイ。文字はもちろんタイ語。やっぱり面白い！
そしてこんな真夜中なのに、ロビーのお店はどこも開いている。すごい商魂だ。
おもしろそうなものがたくさんあるけれど、為替レートもわからないし、これから旅行に
行って何を買うかわからないのに、ここで買い物するわけにいかない。タイバーツも持って
いないし。カットフルーツも売っていておいしそうだった。

フルーツ！
表示板		公衆電話

それから出発ゲートの前でひたすら搭乗時間を待った。それにしても眠い・・・
3時15分に搭乗開始。さっきのトランジット用の券を渡し、席と名前の確認をしてから搭乗。
さすがにみんな乗り込むのは早く3時半に飛行機は動き出した。
そしてそれとほぼ同時に寝てしまった。

4時半ごろ、またまた食事が配られた。豚肉の麺とマグロのごはん。とりあえずマグロを
選んだけれど、ほとんど手をつけずに、またすぐ寝てしまった。

またまた真夜中の機内食

今日の万歩計：　バンコクで飛行機を降りるまで・・・13192歩！

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