マレーシア (コンサート)
★哈林雲頂演唱会
(写真は全然うまく撮れなかったので、こんな雰囲気だったということで・・・)

雲頂というのは“ゲンティンハイランド”の中国語の言い方。

20時開演予定だったけれど、実際に始まったのは20時15分ごろ。
20時になってもまだ空席が目立ち、狭い入り口から数珠繋ぎでお客さんが入ってきて
いるのを見て、マレーシアの人たちはのんびりなんだなあ、と思っていた。

<VTR>
1. 讓我一次愛個[多句]
2. 我知道我已經長大
3. 靠近
4. 改變所有的錯
5. 戒不掉
6. 海嘯
<VTR>衣装替え
7. 熱情的沙漠
8. 讓你媽媽NEW一下
9. YMCA
10. 只有為你
11. 老實情歌
12. 想哭就到我懷裡哭
<VTR>衣装替え
13. 蛋炒飯
14. 讓自己High
15. 天堂~
16. 愛你的記憶~
17. 請開窗~
18. 自在~
19. 想你醒在0:03~
20. 熟悉~天堂
21. 春泥
<メンバー紹介>衣装替え
22. 我最搖擺
23. 整晩的音樂(一部)
24. 快樂頌
<アンコール>衣装替え
25. 情非得已


オープニングのVTRは、哈林が地下道みたいなところを歩いていてPDAの
ようなものを拾い上げると「TRY ME」と表示されていて、それを押すと中に
吸い込まれる・・・これがたぶんタイムマシン。
そこから時間をさかのぼるように最近の曲のMVの一部からだんだん古く
なっていき・・・見たことのないMVも見ることができたのはラッキー。
そして突然、生の歌声!

「讓我一次愛個[多句]~♪」
ロック風にアレンジされていた。
歌はカッコよかったのだけど・・・目が点、口ポカン、というのはこのことかと
思った。
哈林の衣装はロン毛にバンダナ、腰から変なスカーフをヒラヒラさせて、黒の
短パン(革かな?)、白のルーズソックスにスニーカー・・・
「ロックンロール!」と叫んでいましたが、どうしちゃったのかと思った。
(あとでネットで見たところによると、アクセル・ローズの真似らしい・・・)
2曲目の「我知道我已經長大」も割りとアップテンポだからよかったけれど、この
格好で「靠近」「改変所有的錯」を歌われても雰囲気が・・・


最初のMCでは「マレーシアにまた来られてうれしいよ。今回は20歳の
誕生日ということで来たんだよ」
会場に20歳以下の人はいるのかな、と手を上げさせて、本当に上げたか
わからないけど、客席のひとつの方向に向かって、「あれー、おばちゃんっ
たら~。気持ちが20歳ってことだね」と笑わせていた。

「戒不掉」の前には、「この歌を歌いながら、本当に音楽はやめることが
できない、と思ったよ。みんなもボクの音楽をやめることができないことを
願っている」と言っていた。

2つ目の服装は超派手!
大柄なチェックのジャケットに、紫のパンツ、黄色の靴、大きなメガネを
かけて、「熱情的沙漠」を熱唱した。
途中で「右側の人たち」「左側の人たち」と「ハッ!」の掛け声の大声競争が
あったけれど、これは97年のコンサートでもやった。曲は違うけど。
楽しいけど、ほかの演出も考えればいいのになあ、とちょっと思ってしまった。


「YMCA」を歌った後、「今年はボクの20歳の誕生日。え? 見えない?」と
冗談を言いながら、「ボクと同じ20歳の人に歌を送りたい。本当の20歳の人だよ。
探している間に、1曲・・・この曲は――」
そこで「伊能静!」という掛け声が会場から飛んだ。
すると哈林はすかさず「そう、彼女のために歌うよ」
そして「只有為你」を歌った。ああ、ここにいない人のために歌うなんて。
でも、もちろん最後は「你」と何度も歌いながら、客席のあちこちを指していた。

「老實情歌」では、本当に会場から20歳の人を引っ張ってきて、ステージに
上げて、彼女に向かって歌った! うらやましい!!!
会場からまたまた「伊能静!」の声がかかりましたが、「いいんだよ、いま彼女は
ここにいないんだから」と笑っていた。
さっきとは全然違う~

1人めに歌い終わると、横にいたウィンキーが「ボクも可愛い20歳の子に歌って
あげたい」と言い、次にステージに上がってきた人にはウィンキーが続けて歌の
プレゼント。

その次はトニーが「ボクも~」
ところがここで上がってきたのは男の子!
それでも「まあ、いいや」とトニーは続けてうたい、「I love you」と迫り、男の子も
その気っぽい動きをしたのが楽しかった。
でも「キスしたい~」というのにはさすがに驚いて拒否していた。

そしてまた哈林が歌って、「老實情歌」は終了。
とても楽しかったけど、ステージに上がった人にポスターか何かプレゼントして
あげればいいのにな、とちょっと気になった。
「ありがとう!」と送り出し、本人もそのまま自分の元の席に戻っていき、かといって
スタッフが寄っていくようなこともなかったので。

その後の「想哭就到我懷裡哭」はアカペラに近い状態(最小限の伴奏)ですごく
よかった。この曲、大好きなのでうれしかった!

ここでVTRではどこかの厨房で忙しく働く人たちが映し出された。
包丁や鍋の音がリズムを刻み・・・
バンドのメンバーもエプロンをつけて舞台端(私たちのいる側!)でとんとこ“演奏”を
始めた。
そして赤いエプロンをつけた哈林が登場!
みんなで、包丁やお鍋でとんとこやって、「蛋炒飯」の始まりだ。
歌の後半ではステージから降りて、客席一番前とステージの間で太鼓の演奏。
前の人たちがうらやましかった~


哈林はエプロンを取り、そしてほかのメンバーはエプロンをしたまま、次の曲へ突入。
エプロンの下は上下黒の服。

その後はちょっと高めのイスが出てきて、哈林は「みんなイスにすわっているだ。
ボクもすわっていいでしょう」と言いながら腰かけた。


ここから一連のメドレーに入った。
「音楽がある限り、そこは天国」と言いながら、「天堂」の一節を歌い、「これまで
たくさんの歌を歌ってきて、実際に歌う機会は少なくてもずっと好きな曲もある。
そんな歌を紹介したい」と語り始めた。

「まず1989年、初めてこの曲を聞いて、すごく気に入り、絶対に歌いたい! 絶対に
“主打歌”にしたい! と思った。結果的にその時の主打歌は「讓我一次愛個[多句]」に
なったんだけど」と言って歌ったのは「愛你的記憶」
私も大好き。

次はプレッシャーが大きかった若者たちに、もっとリラックスして、心の窓を開こうよ、と
言いたい気持ちをこめて作ったという「請開窗」
いい歌だ~。これも大好き。

そして、この曲を初めて聞いた時に「飛びたい」と感じた、という「自在」
私が哈林に出会った曲だ。その時に、MVのせいもあると思うけど、私も大空を漂う
自由さを感じた。
そんな出会いの曲を生で聞けて感激!

次は「この曲を好きな人はすごく多いらしい。実際、夜中にふと、自分の好きな人は
今何をしているだろう、と考えることがあるよね」と語って歌いだした「想你醒在0:03」

次は「ここにいる洪敬尭と作った曲」、ということで「熟悉」

一周したところで「天堂」の高音で締めた。

イスから立ち上がり、スポンサーなどに感謝の言葉を述べたあと、「ここにこうして
一緒にいるのも縁があるからこそ。次があるのか、いつになるのか、それは
わからないから、今のこの縁を大事にしたい。そんな思いをこめた歌です」と
コメントして「春泥」を歌った。

哈林が引っ込むと、メンバーのウィンキーがノリノリでメンバー紹介をしてくれた。

「整晩的音楽」のイントロに乗って出てきた哈林、白のノースリーブに迷彩っぽい感じの
ガラのダボダボのパンツで、歌ったのは「我最搖擺」
そのまま続けて「整晩的音楽」の一部を歌って、そのまま「快樂頌」へ。


実は「我最搖擺」を歌っている時、ステージ下では柵を作ったり警備員が集まったりして
いたので、これは下に下りてくるな、と思っていたのだ。
予想通り、「快樂頌」の後半でみんなで一列になって歌いながら下りてきた。
アリーナ全体を歩いてくれれば、スタンド最前列にいた私たちは存在をアピールできた
のだけど、残念ながら、今回もアリーナ最前列とステージの間の通路だけで、また
ステージに戻っていってしまった。

「快樂頌」でコンサートは終了。

もちろんアンコールコール。会場じゅう盛り上がってアンコールコール。

しばらくしてステージ出てきたメンバーが太鼓をたたいた。
ひとしきり太鼓が響いて、会場が盛り上がったところで、ステージ右端にスポットライトが
あたると、哈林がギターを抱えてそこに立っている!
キャップを前後逆にかぶり、赤いTシャツにジーンズというラフな私服っぽい格好だ。


「いったいいつまでここに立たせておくつもりだよ!?」とクレームしたあと、「最後は
みんなも知っている曲だから、一緒に歌おう」と「情非得已」を歌った。

途中、「さっきの大声競争の続き」と言って、また半分ずつに分けて会場に歌わせ、
「最後はハッピーエンディグになるように、みんなで一緒に大きな声で歌おう!」と、
スクリーンに歌詞も出しての大合唱だった。

この後も、しばらくの間、会場はアンコールの声が響いたけれど、結局これで終わり。

スタンディングで盛り上がるコンサートを知っている私たちにはちょっと物足りない気が
したけれど、マレーシアのコンサートはこういう感じらしい。
観客たちは十分盛り上がっていた。

一番の不満はやっぱり衣装。
哈林には悪いけれど、もう少し何とかならなかったのか・・・と思ってしまった。

でも、“あまり歌う機会のない歌”を聞かせてくれてうれしかった。
それから、「YMCA」や「我最搖擺」のダンスは、キレがあって今まで見た中で一番
よかったと思う!
やっぱりミュージカルに出て、ダンスのレッスンも受けた成果かな、と思った。

これが20周年コンサートツアーの幕開けなので、この後どんどん改善されていくはず。
早く次のコンサート日程を知りたい!


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