★2006年8月12日（土）

朝7時半すぎに起床。
Yさんは早起きしてシャワーを浴びたらしいけど、私は起こされるまで寝ていた。
部屋が広いとシャワーを浴びる音も聞こえないんだなあ。

ゆっくり支度をして朝食へ。
「First Floor」と言われたけど、これはイギリス式で、日本で言う2階にレストランはあった。
ステキな雰囲気のレストランだったけど、料理の数は多くなかった。
サラダとパンをとってきてテーブルにすわると、ウェイターがやってきてコーヒーか紅茶を聞き、
さらに「卵料理はいかが？」と言ってくれた。
とっさのことだったのでわたしたちは二人ともミックスオムレツを頼んだ。
「お金かかるのかな？」なんて、またまた貧乏くさい会話をしつつ・・・
すごくおいしかった！
残念だったのはフルーツがそれほどおいしくなかったこと。何となく全体に味がうすかった。

レストラン入口		サラダとフルーツのコーナー
今日の朝食

食後、部屋に戻って荷造りをし、チェックアウトしてからポーターに荷物を預かってもらった。
荷物を預ける時に、「何時ごろ戻りますか？」「その後はタクシーなどは必要ですか？」と
聞いてくれたので、15時ごろ戻って、その後ゲンティンハイランドまで行きたいと言うと、
14時50分にはタクシーを用意しておきます、もちろんもっと早く戻ってきても大丈夫、と言って
くれた。
ゲンティンハイランドまでは80リンギットとのこと。

まず最初にタイムズスクエアというショッピングセンターへ。高い建物で、上のほうに大きく
“TIMES SQUARE”とあるのでわかりやすい。
歩いていけそう、ということでタイムズスクエアを目指して歩いた。
昨夜行ったレストランの前を通り越してさらに10分くらい歩いたところにあった。

入り口にはスターバックス（マレーシアで見た初のスタバだったけど、その後もいくつも
見かけた）、中は広く吹き抜けになっていた。
入っている店は地元の人たちが普通に買い物に行くようなお店がたくさん並んでいて、これと
いって目新しいものはなかった。
また、CDを買いたかったのだけど、あるのはDVD屋さんばかり。それも正規版か海賊版か
わからないようなものが多い。
実は目当てはこの中にあるという遊園地。
もちろん遊ぶためではなく、見るため。だって、ショッピングモールの中にジェットコースターが
走っているというのだから！

遊園地（COSMO'S WORLD)はショッピングモールの奥の7階にあった。近づくと喚声が聞こえる。
行ってみたら・・・
本当にジェットコースターが走っていた！
ジェットコースターは2フロア上からの出発で2フロア分をところ狭しと走るのだ。
すごく面白かった！　自分で乗ろうとは思わないけれど、これは本当に一見の価値があるものだ。

タイムズスクエア		遊園地

それからモノレールに乗ってみたいね、ということになり、1駅だけだけど、ビキッ・ビンタンまで
モノレールに乗った。何だかわくわくした。

切符売り場		改札口
ホーム		モノレール

ビキッ・ビンタンはクアラルンプールで一番の繁華街と思われる。
たくさんのショッピングセンターやホテルが集まっていた。

ロットテン、KLプラザ、スターヒル、とショッピングセンターを見て歩いた。
ロットテンは人も多いけれど、タイムズスクエアほど大きくはなく、お店も目新しいものはなかった。
ただ1階のアクセサリー屋さんのところで見かけた石を使ったネックレスがきれいで、Yさんと2人
色違いで買ってしまった。

3通りのつけ方ができるらしい

KLプラザは何だか閑散としていて、人も少ないし、お店も閉まっているところが多く、昼どきなのに
食べ物屋さんもがらがらだった。
外に出れば人は大勢歩いているのにこの違いは何だろう？
スターヒルはマリオットホテルに隣接しているショッピングセンターだけど、本当にブランドショップ
ばかりで、一歩入った瞬間から雰囲気が違った。
あまりに場違いで早々に出てきてしまった。

ビキッ・ビンタンの通り		スターヒル内

食事をしようと、ガイドブックを見て、屋台街があるというアロー通りを目指した。
今歩いた道を引き返し、ロットテンのある交差点の斜め向かい側のさらに奥に入ったところ。
屋台は夜だけなのだろうか。昼食の時間ともずれていたせいもあり、屋台は閉まっていた。
開いている店はパッと見たところ2軒あり、手前の角にある店に入った。また中華料理だ。

静かだったアロー通り

店員さんの愛想はないけど、てきぱき働いているのが好感が持てた。
最初におしぼりとピータンを持ってきてくれてちょっと感激。
ワンタンメンを注文したら、「スープかドライか」と聞かれた。2人ともスープにしたんだけど、
あとで1人はドライにすればよかった、とちょっと後悔。
ドライなワンタンメンってどんなものだったんだろう？
味はよかったけど、ワンタンが3つしか入ってなくて悲しかった。
支払いするときに持ってきてくれたレシートを見て、おしぼりもピータンも別料金と知った。
何も言わずに置いていったけど、サービスではないのだ。
昨日のお茶やおしぼりと一緒。
そういえば昨日の店でも店員さんがお盆に乗せた前菜を持ってきて、よくわからなくて
断ったんだけど、それは正解だったらしい。

龍記為食街（Restoran Dragon View）
81, Jln Aloro Off Jln Bkt Bintang, 50200 Kuala Lumpur

店の外観		厨房
		ワンタンメン　　5.00 x 2 =10.00 ライチジュース 3.50 x 2 =7.00 おしぼり　　　　 0.60 x 2 =1.20 前菜　　　　　　 2.50 x 1 =2.50 税金　 　 　　　　　　　　　　1.03 トータル　　　　　　　　 　　21.73
ワンタンメン

アロー通りからすぐのところにBBプラザというショッピングセンターがあったので、ここにも
寄ってみた。
ここもかなり混んでいた。本来はCDを探すはずだったのに、ブランドにこだわりのない私が唯一
こだわっている靴のCLARKSを発見し、入ってみた。
すると、日本にない可愛いデザインがたくさんあるし、日本で売っているものも安い。
中国で見たときには換算すると日本円とほとんど変わらなかったので、Clarksは安くならないと
思っていたのだけど。
そして何足か履いていてみて、サンダルを2足も買ってしまった。それでも日本で買う1足分より
安いんだから驚く。突然荷物が増えてしまったけど、うれしかった。
Yさんはサイズが小さく、店には合うのがなくて、残念がっていた。

購入したサンダル（左が198リンギット、右が128リンギット）

そこから歩いてホテルまで戻ることにした。
結局さっきモノレールに乗った1駅も歩ける距離だということだ。

20分くらい歩いてホテルに着いた。
3時ちょっと前だったけど、朝お願いしたポーターがちゃんと覚えていて、ホテルの正面までタクシーを
呼んでくれた。
さすが一流ホテル！

そんなホテルの外観

ゲンティンハイランドまで約1時間。
実は「Welcome to Genting Highlands」の看板が見えてからが遠かった。
山のてっぺんに行くのだけど、坂を登るし、その坂はものすごい急カーブつづき。
運転手さん、この道路をすごいスピードで走るから本当に怖かった。
私たちが「きゃぁ！」と声を上げると「へへへ、ソーリー」と言うんだけど、本当にジェットコースター
みたいだった。

途中に五重の塔みたいのや仏像みたいのが見えて、少しずつ施設も見えて、そしてやっと到着。
ホテルの前で車を降りた。
ゲンティンハイランドにはいくつかホテルがあり、どこも安くない。リゾート地だから仕方ないかも。
さすがに5つ星はもったいなかったので、4つ星のリゾートホテルにした。

ロビーは広く、銀行のようにカウンターに番号が表示してある。
番号札をとるのかな、と思いつつ、カウンター（フロントというより受付カウンターという感じ
だった）の女性に「番号はどこでとるんですか」と聞いてみた。
すると「チェックインですか。どうぞ」と言ってくれたので、バウチャーを出してチェックインした。
宿泊登録をしながら、「ミスですか、ミスターですか」と聞いてきたのには驚いた。
私たち2人並んで顔を見合わせてしまった。
「見えるでしょう。ミスですよ」と言ったのに、ルームキーを入れるカードにに書いたのは「MR」。
おいおい。
下にサイン、と言われたので、「MR」を「MS」に直しておいた。
朝食の場所やエレベーターの場所を教えてくれたんだけど、この人の英語はわかりにくかった。

エレベーターで上に上がって、部屋まで行くと、掃除道具が部屋の前に置いてあり、扉が開いている。
さっきフロントのお姉さん、どこかに電話して確認してから鍵をくれたのに・・・
中では若い男の子が掃除していて、私たちを見ても、「今掃除中」というだけ。
どのくらい待ったかわからないくらい、スーツケースを持ったまま廊下に立っていた。
その間にほかの部屋の白人が来て「終わったらうちの部屋の掃除をやってくれ」と言っていくし、
まったくどうなっているのか。
しばらくして「どうぞ」と言われて中に入った。
部屋は思った以上に広く、ベッドも大きめでよかったけど、奥を片付け終わっただけで、まだ
洗面所などは終わってないらしく、私たちが部屋に入った後も、しばらく掃除していた。
そして終わった後は一言もなく、気がついたら出て行っていた。

その後見てみると、トイレもバスルーム（バスタブなしでシャワーのみ）も床が濡れたまま。
これではスリッパでも入れない。
仕方がないので、電話してもう一度来てもらうことにした。

来たのは女性で、ぞうきん代わりのタオル1枚持っているだけ。
濡れている床を指すと、そのタオルを床に置き、足で拭いていた。かがんで床掃除するのは
日本だけか。

さらに、部屋にはタオルがバスタオル1枚ずつしかなかったので、ハンドタオルやフェイスタオルが
ないか聞いたら、これ1枚だけだと言われてしまった。
そのほかに部屋にあったのは石鹸、シャンプー、リンス、それにドライヤー。スリッパもなかった。
これで4つ星じゃあ、3つ星や2つ星のホテルはどうなんだろう？
それより5つ星でももしかして変わりはないのかも・・・？
昨日のリッツ･カールトンが素晴らしかっただけに、その差に驚いた。

部屋の様子
窓からの風景（1時間くらい後にはもっと霧で何も見えなくなっていた）

ひととおり荷物を片付けて、チケットを買いに会場へ行った。
チケットは以前電話で予約しておいたものだ。
会場入口横のチケットブースで予約番号を書いた紙を渡したけれど見つからないらしい。
予約番号よりも名前で見つけたらしい。
「予約だけか、買ったのか」とよくわからない質問をされたので、「予約して、クレジットカードの
番号を言った」と言うと納得した様子。
しばらくして、やっとチケットが出てきた。
伝票に受け取りのサインをし、お金やカードを要求されることもなくチケットを受け取れた。
座席表で席の位置を確認すると、一番高い席の中の後ろの方で、アリーナ席ではなくスタンド席の
1番前だった。

チケットも引き取って一安心、というところで、ホテルに戻って、“ゲンティンハイランド”ツアーをした。
ショッピングモールやほかのホテルを見に行ったのだ。
5つ星ホテルは2つあり、ゲンティンホテルは普通のホテル、ハイランドホテルはVIP用のフロントが
別にあるのだけど、たぶん一番高級なカジノがあるのだろう、いる人たちはちょっと成金っぽかったり
ガラが悪そうだったり。
すべてが通路でつながっているので、極端な話、コンサート会場のある遊園地の入口からずっと
屋根の下を歩いて一番上のハイランドホテルまで行くことができる。
途中にはカジノ、カラオケ、レストラン、カフェ、ショップなどいろいろ。
確かに山のてっぺんでここしか施設がないのだから、充実させなければ意味がないだろう。

軽く何か食べておこうか、と言っているところへ、Yさんの現地の友達Jさんから電話が入った。
Jさんも今夜のコンサートを見に来るのだ。
私たちはカフェテリア形式の中華レストランで早めの夕食をとっていて、そこへJさんがボーイフレンドと
連れ立ってやってきた。
広東系のチャイニーズマレーシア人だった。会話はすべて英語。
YさんとJさんは再会を喜び、しばらく話をして、私たちはいったん部屋に戻ることにした。

老地方（Lao Di Fang）
ゲンティンホテル内

店入口		海南鶏飯

19時半ごろ、遊園地の入口前で再びJさんと会ったが、今回は安い席なのでかなり後ろになってしまうとの
ことだった。

チケット売り場		遊園地入口

会場のアリーナ・オブ・スターは遊園地の入口を入ってすぐ左に折れてアーケードをくぐった先の突き当たり、
ほんの数分だった。
アリーナ入口横でCDを売っていたけれど、DVDなしでCDのみ。金額は40リンギットだった。ここで買えば
ポスターをもらえるらしい。

中に入ってすぐの会場

アリーナに入ると、思ったより広かった。そして・・・寒い！
Yさんは長袖1枚、私は半そでTシャツにカーディガン、という格好だったのけど、全然足りない。
一応ストールを持っていっていたので、2人のひざにかけたけど、上半身は寒いまま。
寒いとは聞いていたけど、夏のマレーシアだし、となめていたのがいけなかった。

さらに私たちの席はスタンド席一番前で見やすかったのはいいけれど、人が歩くのに十分な広さがあり、
マレーシアとはいえほとんどが中華系の人たちなので、コンサート中もうろうろふらふら、とても邪魔
だった。

自分たちの席からのステージ

コンサートのレポートは＜哈林コンサート＞にて。

出入り口までの通路が狭いため、終演後外に出るのにずいぶん時間がかかってしまった。
外に出てもやっぱり寒かった。

とりあえず哈林に会えるかもしれないと、5つ星ホテルの方へ行ってみることにした。
ふと気がつくと、目の前を大柄な黒人がひとりで歩いていく。
Yさんが「あれはウィンキーさんだよ！」と言い、あとをつけたら、ゲンティンホテルへ入っていった。
そこでゲンティンホテルのロビーのソファにすわって待つことにした。
名札をつけているスタッフも戻ってくるし、トミー、アンディ、ラシーンなど、バンドのほかのメンバーも
戻ってきた。

しばらくすると先に戻ってきた人たちがまたロビーに下りてきて集合している。
これはきっと打ち上げだ、と思ったのだけど、肝心の哈林が来ない。
ゲンティンホテルは人の出入りも多く、ロビーにいると、ドアが開くたびに風が入ってきて、これが
また半端じゃない寒さだった。
そのうち集合した人たちがいくつかのグループに分かれて出発した。
外に出る人もいれば中から行く人もいる。
スタッフの人が「2階だから」と言っているのも聞こえた。

でも哈林は一向に帰ってこない。

スタッフやバンドのメンバーと哈林が違うホテルというのはあまり考えられないけれど、凍える思いで
1時間ほど待って、みんな行ってしまったようだし、私たちもあきらめてホテルに戻った。
なぜかはわからないけれど、たぶん哈林はハイランドホテルの方に泊まっていて、打ち上げはそっちで
やったのだろう、と勝手に結論を出して。

ぶるぶる震えながらリゾートホテルに戻った。
ホテルの1階にコーヒーショップがあったけど、もう12時を回っているし、開いているかな、と言いながら
戻ると、そこは歌舞伎町のような状態で、コーヒーショップはほぼ満席だった。
それでも席を見つけ、温かいものを飲もう、それからちょっぴり甘いものも、なんてことで、マフィンを
買って2人で分けた。生き返った気持ちだった。
それにしてもさすがにカジノがあるだけあって、確かにこちらへ戻る途中もお店は開いていたけれど、
不夜城だ。

The Coffee Bean
リゾートホテル内

深夜も盛況なコーヒーショップ

※カフェモカ、カフェラテのレギュラーサイズはそれぞれ10.95リンギット、マフィンは1つ3.80リンギット。

部屋に戻って、私はシャワーを浴びたけど、その間にYさんは寝てしまっていた。
疲れた1日だった。

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