★2004年10月12日（火）

昨日、早く寝たはずなのに、6時のアラームで起きられず、6時15分のモーニングコールで目を
覚ました。
足がパンパンに痛くて、朝からバンテリンを塗ってしまった！　（持ってきていてよかった！）

支度に手間取ってしまい、7時ごろやっと朝食に行った。内容は昨日と同じ。
今回、相席になったのはほかの会社のツアーに参加している人たちだった。
私たちより1日遅い出発で、同じような行程らしい。やはりチャーター機で昨日朝黄龍に着き、
先に黄龍観光。ところが、私たちが長海でみぞれにやられたころ、黄龍は雪だったらしい。
まったく観光できなかったわけではないようだけど、中途半端な天気でイマイチだったようだ。
1日の差は大きかった。
その後、たまたま日本人の添乗員さんが同じテーブルについたので、さっき聞いた話をしたら、
「天気が悪かったせいで、バスが事故を起こして、谷底に転落、中国人ツアーで20人くらい
亡くなったらしい」という情報を教えてくれた。あの粗い運転で、急カーブが続く山道を
走って怖かったけれど、それにプラスして悪天候・・・わが身にも起こりえると思うとやっぱり
怖い。

このままチェックアウトしなければいけないため、急いで部屋に戻って荷物をまとめることに
した。ところが、部屋のドアのカギが開かない！　カードは2枚もらっていたので両方でやって
みたけど、ダメだった。
すでに準備を終えて荷物を出し始めている同じツアーの人がいたので、部屋の電話を借りて
フロントにお願いした。すぐに部屋の係の人が来て、合鍵で開けてくれた。助かった！
またまたツアーの長所発見。北京では2回もフロントまで降りていったもんなあ・・・
部屋に入って荷物整理をして、7時40分ごろチェックアウト。
カギを返してバスを待ったけれど、バスが来たのは8時過ぎだった。しかも私たちが本来
乗るべきバスではなかった！
スーツケースはバスに乗せることができず、すべてホテルに置き去り、現地添乗員の1人が
荷物番としてホテルに残ることになった。
バスに乗ると、食べかすやゴミがいっぱい。網棚の上にも荷物がぎっしり。
ほかのお客さん（中国人ツアー客かな）を降ろしたあと、臨時でこのバスをこっちに回したと
思える。何だか段取り悪いし、セキュリティーもよくないな。日本人ツアー客がよその客の
荷物を持ってっちゃうことはないだろうけど、それにしても・・・
しかも九寨溝入口まで行けないということで、昨日バスに乗った車庫のところで降ろされて
しまい、またまた歩いて九寨溝へ。

団体客の2日目の入場券は写真入り。昨日、入場前にグループごとに写真を撮った。その写真が
入場券の裏側に印刷されているのだ。時々、人数分印刷してくれないことがあって、
そうなると抽選したりするらしいのだけど、今回は幸い全員の分がもらえたそうで、ちゃんと
写真入り入場券をゲット。30人以上の大所帯、白黒写真、というわけでまったくもって不鮮明。
本人のいい記念、というだけかな。それでもうれしかった。

入場券裏側

九寨溝入口前は昨日よりもさらに混んでいるようだった。今日は天気もよく、気持ちいい。
中に入って専用バスに乗り、Y字の中心部分あたりにある諾日朗瀑布へ。展望台に上って
滝全体を見て、さらに滝近くへ降りて行って水しぶきを浴びながらの観光。
すごい迫力だったけど、観光客の人数もすごかった！

諾日朗瀑布

バスに戻って、次は犀牛海へ。ただ道路から湖を見るだけだったのだけど、湖に山や木が
写ってすごくきれいだった。逆光だったのが残念。今日なら鏡海もきれいだろうなあ・・・

犀牛海

そしてまたバスで老虎海へ。そこからが遊歩道の入口で、橋を渡って昨日見たように樹正群海の
向こう側へ。天気もよくて、気持ちのいい森林浴散歩となった。
左手に湖を見ながら、樹正群海、臥龍海、蘆葦海、と進む。実際は同じような景色なので、
どこで切り替わっているのかはわからなかったけど、どこから見ても素晴らしい景色で、
写真撮りまくり。私たちはほとんどツアー全体の最後尾だった。
写真好きなおじさんたちが、撮り方やポイントを教えてくれて、それも楽しかった。
2時間ちょっと歩いただろうか、そろそろ飽きてきたころ、やっと終点。
実は蘆葦海までのハイキングでその後バスで盆景灘へ移動する予定だったらしいのだけど、
結局、盆景灘まで歩ききってしまったようだ。

樹正群海　遊歩道より

これで、九寨溝観光も終わり。
外に出て、バスで昼食会場である、格桑賓館というホテルへ。同じグループのホテルらしい。
食事は変わり映えしないものの、おいしく食べた。

昼食

食後、ホテルの前に何軒か並ぶみやげ物屋を見に行った。
1軒の店でおばさんが手招きして呼ぶので、どうしようか、と言いながらその店に行ってみた。
店先で食事中だったおばさんは、ブドウを出して、「食べなさい」と言う。私たちが遠慮
していたら、「いいから、1つとって食べなさいよ。遠慮しないで」と言うので、じゃあ、と
1つずつ食べた。皮と種を手に持っていたら、「そのまま外に捨てちゃっていいわよ」と
ポーンと投げる身振りをしながら言う。私たちが躊躇していたら、「本当にいいのよ」と言う。
私たちが遠慮がちに歩道に捨てたら満足そうだった。
それから店にあるみやげ物を少し見せてもらった。石が連なっているペンダントがとても
よくて、Rさんと迷っていたら、「これは吉を呼ぶペンダント。チベット仏教のお坊さんが
開眼した石」と石の1つずつを説明してくれた。「これをつけていれば運が生まれるし、
つけてないと運が悪くなる」と言う。2つ買うから、と値切ってみたけど、「ほかの店で
こんな値段はつけてくれないわよ」と最初の値段から一歩も引かない。「ほかのものを
オマケにつけてもいいけど、これの値段は引かない」と頑固。結局、ほかのペンダントを
タダでもらって、得したのか損したのかわからない気分。
Rさんとは「ブドウもらっちゃったしね！」が合言葉＆笑い話となった。
それからほかの店も見て歩き、かわいいチベット風のストラップを買った。これまた値切っても
引いてくれなかった。それなら買わなくていい、と全部しまい始めるほど強気！
高い金額でもないからそれでいいか、と買うことにしたら、最終的にはその金額のまま、
「あと3つ選んでいいわよ」と言ってくれたり、端数の部分はお金を取らなかったり、と
良心的。言われて引くのはイヤだけど、自分の気持ちで引くならいい、ってことかな。

樹正群海　遊歩道より

13時半に出発したけれど、バスの中ではぐっすり、途中まったく目を覚まさなかった。
15時15分ごろ、川主寺というところの水晶の店に連れて行かれた。このツアーで連れて
行かれたのはここだけだった。
店にあるものは当然ものすごく高かったし、趣味でもないので、買うことはなく、店の周りに
ある商店街を見て回った。
乾物屋さんでヤク（名物の牛の一種）の肉の干したのを大きな包丁で切って味見させて
くれたけど、おいしかった！　持ち帰れないのが残念。
町並みが楽しかったけれど、残念ながらデジカメ電池切れ。予備はバッグに入れたままバスの
中だったので、少ししか写真が撮れなかった。

樹正群海　遊歩道より

16時に出発して空港へ向かった。空港まではすぐで16時25分ごろ到着。何と雨が降ってきた！
山の上だから天気が変わりやすいのは当然かもしれない。
飛行機の到着が遅れ、小さな空港でやることもなく、ただ、ボーっとすわって待っていた。
18時を過ぎてからやっと飛行機が到着。チャーターのいいところで、みんながさーっと乗って、
すぐに出発。18時20分だった。
機内で軽食が出た。
今度も西安経由だけど、今回は西安では降りず、給油の間、機内で待機。これまた段取り悪く、
窓から外を見ていたら、迎えのバスが2台、飛行機の横で待っていた。誰も降りないのを知って、
走っていったけど・・・
待機の間にまたまた軽食が配られた。食べられないよ！

西安までのフライトで出た機内食（麺とご飯どちらか）
空港のバス			機内で出た軽食

19時55分ごろ西安出発、21時30分ごろ上海虹橋空港に到着した。長い道のりだった。
虹橋空港は初めてだったし、今後も来ることはないかもしれないと思って、写真を撮って
おくことにした。ところが、ここでカメラを落としてしまい・・・バッテリーカバーが
はずれてはまらなくなってしまった。ムリな体勢（？）バッテリーボックスを押さえながらだと
かろうじて写真は撮れるけど、カメラがちゃんと固定されないので、ぶれてしまう。
前回の上海旅行でもカメラに肉汁かけて壊しちゃったのだ。上海は鬼門かも・・・
虹橋空港は街中にあるらしく、空港を出て、バス乗り場まで行くと回りにすでに建物がたくさん。
お店なども普通にあった。カメラが壊れてしまって残念。
空港に着いたからといっても、ここで終わりではない。ツアーの恐ろしいところ・・・

そこからバスで30分くらい走っただろうか、見覚えのある通り名がたくさん並ぶ中、高速を通って
レストランへ・・・！　そうこの時間から夕食なのだ。飛行機の中で2度も軽食が出たのに。
連れて行かれたので場所ははっきりしないけれど、結構東の方だと思う。
レストランは立派で、すでに閉店しているようだけれど、団体のために席が作ってあった。
2階の奥に通された。
おなかいっぱいで、今まで食べたものは消化されていないし、疲れているはずなのに、出て
くると食べてしまうものだ。しかもさすが上海、団体用の料理とはいえ、今までの中で一番
おいしかった。

食後やっとホテルへ。ホテルは上海駅近くのホリデー・イン・ダウンタウン。
チェックインしたのはすでに23時半を過ぎていた。これからどこかへ行こうと思っても、
どこも行けないな。せめて22時なら・・・
明日のモーニング･コールは5時半、ということで、あっさり寝ることにした。


今日の万歩計　＝＝＞ 17852歩


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