本来なら移動だけなので、大して長い日記にならないはずのこの日・・・
ところが前日から大型台風が日本に接近、ということで緊張の出発となって
しまった。
＜予想外に長くなるのでお暇な方だけどうぞ＞
今年最大といわれる台風22号が接近して日本を縦断しそうな勢い。JRで
成田まで行くつもりだったけど、JRは早々に運休していたため、リムジンバスに
変更した。
途中のことも考えて早めに出発したのだが、YCATは思ったよりも空いていて
すぐにバスに乗ることができ、途中道路も順調でいつもと同じ90分で
成田空港に到着した。
集合時間は11時50分だったのに空港に着いたのは10時半。一緒に行く
Rさんもほぼ同じくらいの時間に成田に着き、軽い朝食をとって時間つぶしを
した。
11時50分に集合場所となっているカウンターに行ってチケットを受け取り、
上海での待ち合わせ場所の説明を聞いた。ここは旅行会社のカウンターなので
チケットを持ってもう一度航空会社のカウンターでチェックインしなければ
ならない。ところが旅行会社の人から「まだ中国からの機材（要するに飛行機）が
到着していないため出発が遅れます。今のところ15時50分を予定していますが、
まだ暫定なのでチェックインはしないでください」と言われてしまった。
「チェックインするな」なんて言われたのは初めて！
さらに何かあったときの連絡用に、と携帯電話の番号を控えられてしまった。
ドキドキ。
定刻は13時50分だったのですでに2時間の遅れ。しかも台風が迫っていると
あっては不安いっぱい。カウンターではお詫びの印、ということで1人1000円分の
空港内で使える食事券をくれた。
また空港の中をふらふらして、14時ごろレストラン街に行って昼食にした。
珍しく天ぷら屋さんに入ったのだけど、従業員は少ないし出てくるのも遅かった
うえ、天ぷらは冷たかった。今回は時間に余裕があったからいいけれど、
出発ロビーから行けるレストランはみんな時間に限りがある人ばかりなのに
この対応はちょっといただけないかも・・・
食事を終えてから出発案内を見ると“Go To Gate”となっていたのでやっと
出国手続き。出発時間はまた少し遅れて16時となっていた。
中に入ってから少しだけお店を見て、夏にも立ち寄ったYAHOO CAFEへ
行った。前回と違ってパスポートのスキャンはなくなっていた。その代わりに
名前とパスポートNO.を書いて提出。
USBのカギをもらってパソコンへ行き、30分くらいネットサーフィンして、
WEB日記の方にひとりごとを書き込んだりした。
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| YAHOO ｃａｆｅ |
15時40分ごろゲートへ行き、15時50分搭乗開始。飛行機は小さかったけれど
ほぼ満席だった。
しばらくしてうとうとしてしまった。どのくらいたったか、目を覚ましてもまだ動いて
いない。機体は動いているのに、と思ったら風で揺れているのだった。外を見ると
横殴りの雨。
17時05分、やっと本当に動き出した。さらに機内放送でも離陸の案内が始まり、
機長までもがアナウンス。モニターには飛行機の動きのとおりに前方が見えて
いる。17時20分、ついに滑走路に一歩踏み込んだか、というところでいきなり
右折。離陸見合せとなってしまった。しばらく滑走路から少しずれたところに
止まっていた。揺れはさっきよりひどくて、ディズニーランドのスターツアーズの
よう。とても止まっているとは思えなかった。
待機している間、何も放送はなかった。これは不安だよー。
18時、また機体が動き出した。どうするのかドキドキ。何もアナウンスがないので
本当に不安だった。Rさんは「ターミナルに戻るんじゃないの？」と言う。前方に
見えてくる明かりがどう考えても滑走路とは違うと言うのだ。期待と希望をもって
「まさかー」とRさんのことばを否定したけれど、本当に不安だった。
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| 機内の様子 |
そしてRさんの言ったとおり。ターミナルのすぐ前まで戻って行き、そこで
待機となった。
18時半をまわったころ、機内食が配られた。何度も海外に行っているけれど
成田でターミナルを見ながら食べるのは初めてだ。それまで希望者に水を
配ったくらいで、何もサービスがなく、食事の時も飲み物が出てこなかった。
| ☆2人で違うのを頼んでみました〜☆ | ||
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| 機内食1 ご飯と豚肉 | 機内食2 パスタと牛肉 | |
そして食べ終わるか終わらないかのうちに食器の片づけが始まった。向こう側の
通路で食器を回収しているスチュワーデスさんが中国語で「もうすぐに離陸します
から」と何度も言っているのが聞こえていた。そして全部片付け終わって
いないのでは、というほどのタイミングでまた機体が動き出した。19時だった。
機体は先ほど同様、滑走路へ・・・
19時20分、ついに離陸だ。揺れはすごかったけれど、雲の上に出てしまえば
あとは順調だった。
成田で機内食を食べたら飛行機から降ろされて、帰れと言われるかと思った
けれど、飛び立ってよかった。
飛行時間は2時間50分の予定だったが、約15分早く、現地時間20時55分に
上海に到着。遅い時間だったせいか入国審査も空いていて21時10分には
ターンテーブルのところに着いた。
荷物が出てくるのを待っていると、「XX旅行のツアーの方、いらっしゃいますか。
こちらに集まってください！」と日本語で呼ぶ声。10数人がその人の周りに
集まった（参加者は案外少ないな、とその時思った）。その人は旅行会社の
人で、その時にはどうしてこの人が中にいるのかわからなかったけど、後で
聞いたところでは同じフライトで上海に来ていたのだった。
「チャーター機が待っているので、荷物は取らないでとりあえず出てください。
荷物はうちのスタッフが何とかします」と言う。何とか、と言われても・・・と
みんなで反発。どれが誰の荷物かわからないし、第一、本人だけ飛行機に
乗っても荷物が来なければ旅は続けられないし・・・
それでも「チャーター機のパイロットが怒っているのでとにかく先に行かないと」と
急かされ、みんなで手荷物だけ持ってぞろぞろと外へ出た。
外に出ると現地係員が中国人、日本人と数人待っていて、みんなに促されて、
国内線の出発ロビーがある上の階へと急ぎ足で向かった（上海浦東空港は
すごく広い！）けれど、みんな口々に抗議。もちろん私も！
それにしても引率する係員みんながそれぞれに携帯で話しているのだから、
ちゃんと連絡とれているのか不安になる。
そして出発カウンターの少し手前で、「やっぱり荷物を取ってきていいことに
なりました。みなさん、戻ってください！」
「ええ〜〜〜！？」と言いつつも、理にかなっているのでみんなで来た道を
戻った。
一度入国してしまっているので、旅行社の人が交渉した末、“出口”でパスポート
（写真と入国のスタンプ）と搭乗券を見せて中に入れることになった。ターン
テーブルに残っているのは私たちの荷物だけ。あの時待っていて荷物を取って
いたら今ごろ飛行機に乗れていたのにね。
荷物を持ってさっきと同じ道をたどって国内線へ。
カウンターの前に荷物を置いて、歩きながら両替をしてもらい（1万円＝710元）、
搭乗券をもらって（この際名前は関係ない！）、中へ入った。
ここで再度パスポートを見せて、また飛行機まで延々と歩く。
やっと飛行機に乗ると、すでに大勢の人がすわっていた。成田以外からこの
ツアーに参加した人たちだった（後で聞いたら、今回のツアーは80人くらいの
大所帯とのこと！）。
座席は空いているところに、ということで、適当に座り、すぐに出発。
通路をはさんだ向こう側に関西から来たという人たちがいて、私たちも成田で
ずっと足止めされていたことを知って「それじゃ責められないわね」と言っていた
けれど・・・
私たちは関西や名古屋からは飛行機飛んでないかも、と思っていたのに、
実際は台風の進路がずれたため、成田以外は定刻での出発だったそうだ。
成田も中国からの機材が遅れなければ定刻に飛べたのに、と思ったけれど、
遅れた理由もわからないし、しょうがない。
パイロットが怒っているというのは本当らしく、カラでも飛ばす、と言い始めた
ため、先に着いていた人たちは早々に飛行機に乗らされたらしい。時間を聞くと、
私たちがまだ成田にいるころから上海で飛行機に乗って待っていたようだ。
パイロットの怒りを静めるためにタバコを差し入れたり、いろいろなことをして
いたらしい。
さて、22時過ぎに出発し、すぐに軽食とはいえ夕食（！）が出た。
チャーター機の国内線は海南航空。何となく南国っぽい雰囲気のお弁当箱、
スチュワーデスの制服も可愛かった。
西安に着いたのは12時20分。ガラーンとした静かな空港の中を歩き、荷物を
とって外へ出た。
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| 箱が可愛かった！ | 中身は・・・ | |
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| 10月10日0時28分！ | 人気のない空港ターミナル |
人数は多く、それぞれが先に国内線搭乗券と一緒に配られていた紙にある
色の旗のもとへ行った。
色は4色、つまりバス4台だ。もちろんすべてが大型というわけではないけれど。
バスに案内されて空港を出発したのは12時50分。バスの中で部屋のカギを
もらった。
1時20分ごろ、西奇国際酒店に到着。“空港近く”と言いつつ、40分くらいかかる
なんて、と思ったけれど、実際に空港からの途中、めぼしい建物はなかった・・・
チェックインを待つ間、おしぼりとお茶のサービスがあった。
遅くまで待っていてくれて、ホテルの人たちに感謝。
翌朝早い（5時40分モーニングコール）ので、荷物は先に運ぶので2時半までに
部屋の外に出しておくようにという指示があった。これは急がなくちゃ！
部屋のバスルームを見るとバスタブはなく、シャワーブースがあるのみ。2人で
交代で大急ぎでシャワーを浴びて、荷物を整理して、2時半ギリギリに廊下に
荷物を出した。
これから寝て、睡眠時間は4時間か・・・
何とも疲れる旅の始まりとなってしまった。
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| 部屋の様子 | |||
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| バスルーム | |||
万歩計＝10935歩 <== 移動だけでこんな・・・きっと成田を歩き回ったからだ！
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