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| コンサートのポスター | コンサートのチケット（開いたところ） |
会場前は当然ながら、すごく混んでいた。
ゲートはいくつもあるのに、どの席がどこからという表示はない。列はあちこちに
伸びていた。チケットが色分けされているのに気がついたので、私は自分と同じ
ピンクのチケットを持っている人の列に並んだ。グリーンのチケットを持っていた人は
別の場所に行かされていたのでここで正解。
日本のようにチケットにゲートの番号を書いておけばいいのに。
入場の際には、荷物検査。空港のように赤外線を通す。それからペットボトルの持込
禁止。
中に入ると広いサッカー場のステージから一番遠いところだった。そこから自分の
席を探して前の方へ。
ふと気づくと“天空区”とある。ブロック分けされているらしい。自分のチケットを見ると
“菲迷区”。もう少し前だ・・・とはいえ、“菲迷区”はちょうどサッカー場の真ん中くらい。
※あとで調べたら、ブロック名は王菲の歌のタイトルがほとんど。“天空”のほかは、
“紅豆”“将愛”“我願意”“香奈ル”“誓言”“[イ尓]快楽”“又見炊烟”“相約九八”約定”
など。歌のタイトルでないのは“菲迷”のほかは“獅子王”（これが1500元の席！）
“南方基金”。
席についてまたまたがっくり。ステージの遠いこと! 双眼鏡でもよく見えない。
悲しい・・・さらに前の席のカップルの男性が2メートルはあるかと思うような大男。
コンサートが始まると、その前の席の男性も太い蛍光棒を2本振り回していて、
本当にほとんどステージが見えなかった。生で王菲の姿をしっかり見ることが
できなくてちょっと残念だった。
MD録音失敗してしまったので（ずっと一時停止状態だった・・・）それも悲しかった。
事前に予定曲リストをネットで見ていたのと昨日リハーサルを聞くことができた
おかげで曲はなんとか網羅できた・・・
＜曲目＞
天空
陽宝
天使
[才争]脱
流浪的紅舞鞋
我願意
假如我是真的
只願為[イ尓]守着約
但願人長久
新房客
香奈ル
将愛
開到荼靡
臉
紅豆
光之翼
再見蛍光蠢
悶
旋木
只愛陌生人
流星
精彩
催眠
那些花ル
当時的月亮
[イ尓]喜歓不如我喜歓
笑忘書
冷戦（広東語）
人間
コンサートはあまり遅れることなく、8時5分過ぎに開始。最初はスクリーンで今回の
スポンサーである南方基金のCMが流れ、その後放送で今回の協力企業へのお礼、
そして「現在開始！」の声とともにスタート。
ちなみにスクリーンはステージ中央と左右に計3ヶ所。これすら見えないことが多々
あったので、今回は視覚的には本当にアンラッキー。なので、以下の衣装については、
たぶんこんな感じ、ということで・・・写真も遠すぎて、雰囲気のみ(これでも10倍
ズームのカメラで撮ったのだ・・・）。
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| 会場の雰囲気 |
王菲が出てくるか出てこないかのうちに、前のカップルの女性が椅子の上に立ち
上がった。まだ回りは立ってもいないのに。思わず「看不見！」（見えない！）と
言って背中を叩いてしまった。そしたらすぐに降りてくれたけど・・・
曲が始まるとみんな立ち上がった。しかもみんなが椅子の上に・・・！
ウソでしょう？ と思ったけど仕方ない。私も椅子に乗った。ただでさえ見えないのに
椅子の上で背伸びしたりして本当に不安定。
途中バラードで降りてすわったりしたけれど、そのうち面倒くさくなって、みんな
立ちっぱなし。結局ほとんど椅子の上に立ってコンサートを見る羽目になった。
王菲の衣装、最初はキャミソールドレスみたいな衣装じだった。後ろを向いたら
ファスナーが開いているっぽい。これもファッションかー。
王菲は昨日にも増して声が出ていて、本当に澄んだきれいな声。
昨日リハーサルで聞こえていたショートバージョンはリハーサルだからではなく、
本番でもはしょられていた。たとえば「[才争]脱」の２コーラスめとか。
もちろん違和感などまったくない。
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| 最初の衣装 |
「我願意」の前にはチェロとバイオリンだけの演奏があり、しばらくして登場した
王菲は黒のパンツスーツ姿でシック。
優雅な伴奏に乗って、メドレーで歌い継いだ。そのため、たぶん全部ショート
バージョンで同じ歌詞を繰り返すところは歌わなかったように思う。
予想通り、「我願意」と「但願人長久」は会場が大合唱となった。覚えていって
よかった！ でも、隣の大学生の子・・・驚くほど音がはずれていた(>_<)
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| 黒いスーツ | 途中でジャケットを脱いで |
次の衣装チェンジはどのタイミングだったのか、覚えていない。黄色っぽいキャミソール
ドレス。下着みたいだった気がする。
「開到荼靡」では、せりあがったステージでハンドマイク（学校の運動会などでよく使う
ようなマイク）で歌った。武道館ではどうだったっけ？ 衣装と不似合いなところが面白い。
「紅豆」ではまたまた会場が合唱。これは覚えていなかったのでちょっと悔しかった。
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| 上は黄色、下は白かな？ |
さらに次の衣装。黒い丈の短いジャケットの下はショッキングピンクのドレス。
何だかとっても似合っていた。派手な色が似合うのかな。
「悶」でイヤホンが調子悪くなるアクシデントがあり、途中でストップ。王菲が「イヤホンが
おかしい」と言って、スタッフを呼び、直してからやり直し。それでも演奏と
歌の音程がちょっとずれていた。曲のアレンジがアルバムとは全然違っていたせいも
あるかもしれない。コンサートでのアレンジはあまり曲に合っていないように思えた
（私はアルバムのアレンジの方が好き）。さらにアクシデントで伴奏と歌が合わなかった
のだから残念としか言いようがない。
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| 似合っていたピンクのドレス |
次の衣装チェンジもタイミングは覚えていない。グレイかパープルのような下にたくさん
フリル（？）がついたゴージャスで可愛いドレスだった。王菲っぽくないような気がする
けど、私は好き。
朴樹の「那些花ル」という歌のときは驚くほどに会場が盛り上がった。この曲には
何か特別なものがあるのかな？ 自分の歌だけでも歌いきれないほどたくさんの
歌があるのに、どうしてわざわざほかの人の歌を歌うんだろう？ これも疑問。
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| ゴージャスなドレス |
次の衣装チェンジもタイミング不明。最後の衣装はクリーム色のスリムなドレス。
生地が薄く、スポットライトが当たると体のラインがしっかり見えていたのが、
ちょっと恥ずかしかった（中国人は裏地なしでスカートをはくのも平気みたい・・・）。
「[イ尓]喜歓不如我喜歓」ではずーっとステージ右側に行って、スタンドの方を見て
歌っていたのがちょっと謎だった。普通は曲の途中で反対側に行くとか真ん中に
行くとかあるはずなのに・・・曲の最初から最後まで。どこにいるとしても私にはいま
ひとつよく見えないからいいといえばいいのだけど。
それから「冷戦」は広東語だった。今回予定されていたはずの「暗湧」は歌わなかった
ので「冷戦」が唯一の広東語曲。でも北京語バージョンがあるのにどうして広東語で
歌ったのだろう。
締めはやっぱり「人間」。いい曲だ。
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| 最後の締めは「人間」 |
残念だったのは「人間」で王菲が退場した後も演奏やコーラスは続いていたのに、
私の前の数列の人たちはごっそりと、さっさと帰ってしまった。ひどい。まだ終わりじゃ
ないのに。
口数は少なく、「北京でコンサートができてうれしい」と最初の方で言ったのと、
「またできるだけ早い機会に北京でコンサートができたらいいな」と最後の方で
言ったくらい。あとはイヤホンのアクシデントの時のひとことふたこと・・・これも王菲
らしくていいかな。
一生懸命歌を覚えていった甲斐があって、何曲も王菲と一緒に歌うことができて
うれしかった反面、覚えていない歌の方が当然多くて、周りの人が歌っているのに
自分が歌えないのがあるのがちょっと悔しかった。覚えなきゃ、と思った曲は「天使」
「紅豆」「旋木」「当時的月亮」あたり。
それから歌詞を覚えていたせいもあって、王菲が歌詞を間違えているのにいくつか
気づいて、これはうれしいような悲しいような・・・(^_^;)
事前の天気予報とはまったく違う快晴の１日で、コンサートの時にも月がきれいだった。
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| ステージの上に月！ |
「天空」から始まって「人間」まで2時間をちょっと越えるコンサートは残念半分と満足
半分。もし次があるなら、スタンド席にしようと思った。同じ遠いなら、全体が見える
スタンド席の方がきっと楽しめるはずだから。
とはいえ、もちろん生で王菲の歌を聞けたのは本当に幸せなこと。
北京でもこれだけ歓迎されて盛り上がり、王菲は本当の大スターなのだと改めて
感じた。
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