★2004年8月27日（金）

今回も成田エクスプレスで成田へ。空港が混んでいるのにビックリした。
チェックイン後、ちょっと上のフロアの店をうろうろしてから出国審査へ、と思ったら
すごい行列。やっと中に入ることができた。

今回は初めてYAHOO CAFEというのを利用してみた。
無料なのだけど、USBのキーを借りるために身分証明書（パスポート）のスキャンを
されてしまうので、これがいやな人は利用しないようだ。
出発間際ということもあると思うが、長々と居座る人もいなくて、それほど混んでは
いなかった。

搭乗口はバスゲート。立ったまま10分くらいバスに揺られるなんて、日本の
航空会社なのに・・・（ちなみにANA）
今日は北京行きも混んでいて、結構座席は埋まっていた。
定刻は10時35分だけど、10時半には動き出したので、お、早い！　と思っていたら・・・
ずーっと地上を走って、やっと飛び立ったのは11時近かった。

食事の時に白ワインを飲んだ。最近は飲む機会が少ないせいか、ワイン2杯で
なんだかぼーっとしてきてしまった。もうお酒はあまり飲まない方がいいな、なんて
思いながら食後は昼寝。

飛行機は空港が混んでいたとかで、少し遅れて13時35分ごろ到着。入国審査、
荷物の受け取りなどをすませて外へ出たのは14時10分すぎ。

実はこれだけ何度も北京に来ていながら、北京空港から北京市内にバスで
入ったのは1度だけ。しかもそれは古い方の空港の時。天津にいた時は列車だったし、
あとは北京に降りても天津に向かってばかりだったし、両親と一緒の旅行の時は
送迎付だったし。
で、やや不安になりつつ「機場巴士」の標示のある方へ（到着ロビーに出てから右側）。
建物の外へ出ると切符を売っている台があった。
「工人体育場に行きたい」と言うと、1番のバス、と言われた。16元。
1番のバスのところへ行くとそこにいたおじさん（運転手だと思ったら違った）が
「工人体育場だったら東四十条橋で降りればいい」と教えてくれた。
私が一番最初の客でそれから10分くらいでいっぱいになり、14時半ジャストに出発。

しばらくして、そのバスが民航ということに気がついた。私が乗るべきは民航じゃない
方だったかも・・・もうひとつのバスだと体育場前に止まるはずだった。しまった・・・
2つの停留所を過ぎて、ついに東四十条橋に着いた。東四十条の地下鉄駅から
思ったより離れていた。これじゃ歩くと30分かな、と思ってバスに乗ることにしたの
だけど、知っているバス停までがまたまた思ったより遠くて10分くらい歩いた。
そしてバスに乗って工人体育場で降りて、ここからさらに10分弱歩いてやっと
ホテルに到着。

今回は工人体育場近く、というのを条件に探したのだけど、東側の向かいにある
城市賓館（シティ・ホテル）。ネットで探して、予約だけしてもらって、支払いは現地払い。
ロビーも広くないけれど、感じのいいホテルだ。部屋も広いとはいえないけど、家具が
ちゃんと統一されていてちょっぴりうれしい。

なかなかよいホテルだった

そしてビックリが3つ。

その1　セーフティボックスにパスポートを預けようとフロントに行ったら、
「あなたの部屋にはセーフティボックスがついているのよ。50元のデポジットで
カギを貸すのでそれで管理して」
いきなり50元の出費は驚いたけど、カギをもらって部屋へ戻り、言われたとおり
洋服ダンスの中の片隅に金庫発見。これで一安心。

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				↓
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クローゼットの片隅に金庫		こんな感じでカギをかける

その2　ドライヤーが見当たらなかったのでハウスキーパーに電話した。
「あなたの部屋にはついてますよ。バスルームにハンドドライヤーがあるでしょ。
そこを開けてみて下さい」
ハンドドライヤーがあるのにヘアドライヤーがないなんて、と思っていたら、
本当に開くようになっていて中にヘアドライヤーが隠れていた！　

ハンドドライヤーの中身はヘアドライヤー！

どっちもよく見たら書いてあったのだけど・・・

ドアにチェーンロックがなくて不用心だな、とちょっと心配していたが、実は小さな
ボタンがチェーンロック。ドアの中でチェーンがかかっていたのだった。

チェーンロックはドアの中！

さて、荷物をちょっと整理して、セーフティボックスなどの問題も解決したので、
通りの向かい側にあるスーパーへ行った。
飲み物とついでにおみやげ用のお菓子を買うのが目的。
もうお酒は飲まない方がいい、とさっき思ったばかりなのに、ビールを買って
しまった。レモン味なんて書いてあるんだもの。ほかにもパイナップル味とか
リンゴ味とか、全部違う会社。レモン味は北京のビールの代表である燕京が
出していたので、これにしてみた。

ホテルに戻ると17時10分前。17時にコンサートのチケットを届けてもらうことに
なっていたのでちょうどよかった。
そして17時5分前に電話が鳴った。
すぐに降りていってチケットを受け取った。やった、やった！
その人は「ちょっと待って、電話かけるから」とチケットの手配をしてくれた
日本人の人に電話して、無事にチケットを渡した報告。そして私にも換わって
くれたので、直接お礼を言うことができた。
本当にありがとう！！！

彼が去ったあと、私もそのまま出かけた。
三里屯が今日の目的地。少し早めの夕食のつもりだ。
以前洋服屋さんが並んでいたところは取り壊され、きれいな庭になっていたり、
新たにカフェができていたり。
こんなに早い時間なのに、カフェやバーの外のテーブルにはお客さん（白人）が
いて、ほとんどみんなビールを飲んでいた。ひとりでボーっとしている人も
結構いる。
途中、工事中のところも思ったより多かった。

三里屯の店

目的の店は“為人民服務”（SERVE THE PEOPLE）という名前のタイ料理屋さん。
友達が好きな台湾の歌手・高明駿がオーナーの店だ。台湾でも２軒行った
ことがあり、北京に最初に進出した店（すでに閉店）も探し出して、留学中に
行ったことがある。その後三里屯に出したらしいと聞いていたけれど、ネットでさえ
探し出すことができず、今まで行けなかった。ところが最近ネットで検索して
みたら今度はどんどん出てくる。おかげで住所も場所もわかった。

友達からは三里屯に２軒あるのでは・・・というメールももらっていて、どちらの
場所も把握していたので探していた。
残念ながら、１軒目（JAZZ-YAのすぐ近く）は見つからず。２軒目は少し遠いの
だけど、行ってみたらすぐにわかった。
やっと5時半を回ったところだったので、お客さんより店員の方が多いくらいだった。
中ではメニュー用かカタログ用か、写真撮影をしていて、入ってもいいのか、一瞬
躊躇した。
1人で外国人が入ってきたとあって、店員も怪訝な顔をしていた。私も小さな声で
「食事したいんだけど・・・いいですか」と聞いた。そして席に案内してもらった。
店内はきれいでオシャレ。
メニューには英語も書いてあるが写真はない。
ネットでお勧めの料理となっていた“酸辣生蝦”を頼んだ。中国語になると“生”の
意味がピンと来なかった・・・それは前菜の欄に書いてあったので、もうひとつ、
“炒河粉”（タイ風ヤキソバ）を頼むことにした。
出てきた料理を見てビックリ。本当に生のエビが出てきた！　エビを開いた上に
ニンニクのスライス、さらに何かと唐辛子をすりおろしたものが乗っている。辛い！
（メニューには激カラマークがついていたけど・・・）しかも、中国で生ものは
食べたことがなかったし、食べないようにしていたので、生のエビと思っただけで
ドキドキしてしまった。6尾のうち2尾でギブアップ。
ヤキソバは辛かったけどおいしかった。辛さの中にちょっと甘みがあるような感じで
おなかいっぱいなのに、ついついもうひとくち、と手が伸びてしまう・・・
それでも半分くらいでごちそうさま。口の中は完全にマヒした状態のまま店を出た。

店の外観		オシャレな店内
左がヤキソバ、右がエビ

それから三里屯をまた戻ったのだけど、途中でアイスを買って食べながら歩いた。
これでやっと口の中が落ち着いた。

帰りに三里屯の洋服屋さんが移転してできた“雅秀服装なんとか”に寄ってみた。
手持ちのお金があまりないこともあり、ひととおり見ただけで、何も買わずに出た。

店を出ると雨がポツポツ。小雨ながら傘はさしたほうがよさそう・・・明日は
降らなければいいな、と思いながらホテルへ戻った。
ホテルに戻る時、工人体育場のほうから演奏の音が聞こえていた。リハーサルを
しているのかな、と思いながら、部屋へ。ちょうど7時くらいだ。

疲れているから早くお風呂に入って休もう、と考えて、荷物の整理をしていたら、
歌声が聞こえる。もしかして・・・と思って窓を開けてみた。私の部屋は体育場に
面していたのだ。案の定、体育場で王菲が歌っているではないか！　もちろん姿は
見えないけれど。
しばらく窓辺でほおづえつきながら立ったまま、体育場を眺めて歌を聞いていた。
そのうちに、立っている必要がないことに気づいて、窓を開けたまま部屋の中に
入り、バッグから歌詞ノートを出して、ベッドに寝転がりながら歌を聞いた。
なんというぜいたく！　ノートにはネットの新聞で見つけた予定曲目順に歌詞が
並んでいるのだけど、飛んだものもあれば、なかったのに歌ったものもあった。
これは明日が楽しみ。まさかと思ったけれど、全曲歌って最後の曲が終わったのは
8時45分ごろ。

それからお風呂に入ってくつろいだ。お風呂から出ると、昼間スーパーで買ってみた
レモン味のビールを飲んだ。ちょっと不安だったけど、おいしい！　もっと買えば
よかったかな？　（ウソ。お酒はほどほどに）

燕京ビールレモン風味

それから持ってきたWIN98のパソコンをつないでみることにした。
部屋にある説明書によるとダイヤルアップ。久しぶりなので設定にちょっととまどった。
電話から線を抜いてパソコンに差し込んで・・・留学時代によくやっていたやり方だ。
これがXPだったら設定できなかったかも。
説明書には標準料金1時間5.4元とあった。そこで、1時間を限度と考えて、メールを
少しだけやった。ダイヤルアップはやっぱり遅いし、表示されないサイトもあるし、
数年前まではこれが普通だったと思うと、世の中の進歩はすごい。

そして12時前にはベッドに入った。

（本日の万歩計＝16130歩）

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