大連への旅  (4日目)
★2002年1月6日(日)★

 モーニングコールは頼んでいたとおり7時半に鳴りました。まだ寝たい気持ちを抑えて、
 すぐに起きて支度をしました。

 ここでまた、悲しいできごと・・・
 昨日、使い捨てのコンタクトレンズの左眼を失敗して、2枚使ってしまったため、今日の
 分がもうありません。今日は帰るだけだし、メガネで過ごそうと思いました。
 ところが、お化粧しようと、洗面所に行き、メガネを洗面台の脇に置いたときに、何か
 落ちたような音がしたのです。見てみたら、メガネのネジがはずれてしまっていました。
 でも落ちたネジは見当たりません。見事に右側が縁から離れてしまいました。
 目の前真っ暗。裸眼で0.03くらいしかないので、メガネやコンタクトがないと、本当に何も
 見えないのです。仕方がないので、あと1つ残っていたコンタクトを右眼にだけ入れて、
 これで帰ることにしました。

 とりあえず支度を終え、まずは外に出て、撮っておきたかった写真を何枚か撮りました。
 今日も少し肌寒く、息も白くなりました。でも朝の街はとても気持ちよかったです。もっと
 早起きして、中山広場できっとやっているであろう、太極拳を見に行けばよかった、と
 思いました。

 それから朝食。
 おかゆを取ってみましたが、味付けがなく、お世辞にもおいしいとは言えませんでした。
 パンケーキがおいしかったし、ヨーグルトもやっぱりおいしかったので、OKにしておきましょう。

 食後はセーフティボックスに預けていたものを引き取って、部屋に戻り、最後の身支度。
 8時50分にチェックアウトしました。

 空港へのバンは9時5分に来ました。今日乗るのは私だけ。
 空港までは約30分。
 国際線は9時何分かに香港行き、そのあとは東京行きだけのようですが、すでにすごい
 人でした。

 ベンチに座っていると、行きの飛行機で隣だった中国人がやってきました。仙台で勉強して
 いるそうで、短い里帰りでした。
 「私の田舎のものですけど」とゆでたトウモロコシを半分くれました。実はおなかがいっぱい
 だったのですが、断るわけにもいかず、トウモロコシを食べました。日本のと比べて甘味が
 なく、ちょっと水っぽい気がしました。(ゴメンナサイ)

 そのうち、夫婦連れらしき中国人が「日本人ですか」と声をかけてきました。スーツケースが
 2つあって、1人20キロまで、2人で40キロなのだけど、どうしても超過してしまうので、一緒に
 量ってもらえないか、と言ってきたのです。私の荷物は見るからに小さかったからでしょう。
 断る理由もないのでOKしました。
 ご主人は見た目も日本人に見えますし、話す日本語もとても流暢でした。

 チェックインの時に、3人一緒にチェックインしたのですが、その際、私はビジネスクラスだと
 言うと、カウンターの人は「違う。これはビジネスのチケットじゃない」と言います。
 ここで中国人の人が一緒にいてくれてよかった、と思ったのですが、私が事情を説明し、
 ご主人の方が訳してくれて、やっとわかってもらえてビジネスのシートを確保できました。
 これは私ひとりだと中国語では説明できなかったと思います。ホッとしました。
  ※実はマイレージ特典でとったチケット。帰りはエコノミー満席で、マイレージを多く使って
    ビジネスクラスの席を確保したのです。特典でとったビジネスクラスはCクラスではなく、
    Zクラスと表示されるため、カウンターの人はわからなかったようです。

 さらに、「航空保険でひとり20元」と言われました。建設費で90元というのは北京や天津でも
 あったし、大連も同じなのはわかっていましたが、これは初耳。でも、テロ事件以降、航空
 会社によっては数百円だけど、保険料を取るところもあると聞いていたので、中国では一律
 そうしているのでしょう。

 そして出国審査。無事に何事もなく済みました。

 会社に何かおみやげを買って行ったほうがいいかな、と思い、今まで高くて買ったこともない
 空港のおみやげ屋さんで、パンダのクッキーを買いました。12米ドル。中国元だと106元。
 鍋料理は2人分払ったから仕方ないとしても、クッキー1箱にこんな大金を使うのは、きっと
 これが最初で最後でしょう。

 中国では、ファーストクラスやビジネスクラスを先に入れる、とか、入り口が別、とか、そういう
 こともなく、みんなと一緒にゾロゾロ入りました。
 さらに、以前、オーバーブッキングでキャセイ航空のビジネスに乗ったことがあるのですが、
 その時は席についたとたん、ちゃんと名前を言って、「ようこそ」と言ってくれたのですが、
 そんなこともありませんでした。

 離陸は12時の予定でしたが、12時10分を過ぎてからやっと乗ってくる人もいて、少し遅れて
 12時20分ごろ。ほかに飛行機もないので、離陸はスムーズでした。
 そんなに大気が悪いとも思えなかったけど、シートベルト着用のサインは最後まで消えず、
 トイレに行くのもビクビクでした。

 着陸は、混んでいたらしく、成田近くで何度も旋回し、16時にやっと着陸。
 あとはすべていつもと同様で、スムーズに流れ、16時40分の横浜行きのバスに乗れました。

 夜、同僚の台湾人から電話があって、「青島はどうだった?」と言われました。「青島じゃなくて、
 大連だよ」と言ったら、「青島でも大連でも大して変わらないでしょう」。台湾人にとっては、
 そういうものなのか・・・と思いました。今度は青島に行ってみるのもいいかな・・・
 
 今回は、今までたくさん旅行してきた中でも、めぐりあったことのないハプニングがいくつも
 あったので、とにかく無事に帰れてよかったです。

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