★2003年11月23日（日）

昨日は寝坊しちゃったし、明日は朝早いし、で、香港で朝ごはんを食べるチャンスは今日のみ！　
というわけで、早起きして、きのう見かけた2つくらい先の通りにあるお粥屋さんへ行った。
食べたのは“魚片牛肉”。もちろん油條も入れて。おいしかったぁ。
帰りにコンビニでヨーグルトを買って帰った。

彌敦粥麺家		お粥と油條で28HKドル
ヨーグルトは7.90HKドル

部屋に戻ると、Hさんから伝言が入っていた。すぐまた電話したら、「シンセンの郊外にサファリ
パークがあるらしいけど、そこに行くのはどうだ？」と言う。シンセンからバスで1時間くらいとのこと。
それもいいか、と思って「いいよ」と返事をすると、「じゃ、オレのカミさんと3人で行こう」結婚したなんて
一言も聞いていなかったのでビックリした。
10分後にホテルのロビーで、と言われたので、急いでヨーグルトを食べてロビーへ。結局30分くらい
待たされた。やっぱりホテルの場所がわからなかったらしい。マイナーなホテルは悲しいな。
わかってみたら、今住んでいるところから10分くらいの距離らしい・・・

朝食の帰りに写したホテル入口

一緒にやってきた“オレのカミさん”は天津で一緒だった日本人の子だった。私が帰国してから
付き合っているというウワサは聞いていたのだけど、しっかり続いていて、結婚しちゃったとは！
めでたい、めでたい。

まずはタクシーでホンハムへ行き、そこからKCRに乗った。行き先は羅湖という駅。ここが
シンセンとの境界線となる。ホンハムを9：44発、というのは見たのだけど、中国本土に入る興奮で、
着いた時間を見るのを忘れてしまった。ドジった。

羅湖の駅（ホーム）

香港も中国になったとはいえ、出国＆入国の手続きをしなければならない。中国のビザが
必要なくなっただけでもありがたい。
Hさん夫妻は香港住民のIDがあるので出国手続きはいらないそうだ。IDとパスポートを見せれば
OK。うらやましい・・・。
香港を出国してからちょっと歩くと今度は中国入国の手続き。これは香港住民も同じように
手続きが必要。入国カードを書いてパスポートを持ってまた列に並ぶ。

香港出国後中国入国手続きへ向かう

同じ土地のはずなのに、香港側と中国側と明らかに空気が違う。中国入国後にトイレに入ったの
だけど、さすがにドアも閉まるし鍵もかかるけど、それでも全体が中国だった。
そして、両替所と並んでATMがあったので、クレジットカードを使って人民元を少しおろしておいた。

ここからがちょっと大変。何しろ駅前が大工事でどこをどう出たらいいのかわからない。何度も
来ているHさんですらキョロキョロ・・・
サファリパークまではバスで行く、ということなのだけど、バス乗り場もわからない。
どこに行くにしても１人でシンセンに来ていたらどこをどういったらいいかわからないまま終わって
いたかもしれない。

深[土川］駅。駅前は大工事中。		駅周辺のきれいな通り。

結局、入管から左側に回ってシンセン駅前の広場（これも工事中）脇にバスがいっぱい止まっていた。
その前にミニバスがたくさん止まっているところもあって、その中に私が働いている会社の工場が
終点のバスがあってビックリ。
たくさん止まっているバスの中から“動物園”行きを探した。“サファリパーク”も動物園か、と妙に
納得。バスは距離に応じて料金が違うようだが、車掌さんが乗っているので心配ない。動物園までは
7人民元。
途中繁華街を横目に見て、ガイドブックでも見たことのある民族村や世界の窓といった観光用
テーマパークを過ぎ（この辺まで地下鉄工事をしていたので、近い将来これら観光地までは
地下鉄で行けるようになるらしい。）田舎風景を過ぎ、また街に入り、山の中に入り、工場が
並ぶところを走り・・・１時間半近くたったと思う。やっと動物園に到着。すでに12時半ごろだった。

ムダに広い！　入口が遠い。		動物園入口

動物園（名称は野生動物園だった）の入園料は100人民元。中に入ったもののパンフレットや
地図がなく、当てのないまま歩き始めた。
最初は普通の動物園と同じ。フラミンゴなどがいた。どこがサファリパークなの！？　とちょっと
文句も出てしまった・・・

孔雀や象の植木は頑張ってるけど、手入れされていないのが悲しい・・・

しばらく歩くとトラムバスがいて、１人10元で動物園一周できる、という。そこでこのバスに乗ることに
した。バスはほぼ満員。家族連れが多かった。よく見ると地図を持っている人が何人もいる。どこで
手に入れたのだろう？
途中、動物と写真が撮れるスポットに来るとバスはストップ。象に乗るとかサルを肩に乗せるとか
いろいろな動物があちこちに用意されていて、動物によって値段はまちまち。中には写真を撮って
いる人もいた。トラムバスの終点でバスを乗り換える。“猛獣区”に入るためだ。

トラムバス		象の鼻に巻きつけられて写真を撮るらしい

猛獣区に入るバスは小さなマイクロバスで、これでライオンやトラに襲われたらどうするの！？　と
いうほどちゃちなものだった。
さらに猛獣区の入り口のオリも一重だし、自動ドアの開閉はゆっくりだし、この隙に猛獣が
飛び出すかも！？　と心配になった。
中に入るとまず、クマ、それからライオン、トラ・・・ところがライオンもトラも死んだようにバタンと
寝ていてビクともしない。動いていたのはトラ1頭のみだった。ライオンの数は半端ではなく、
こんなにたくさんのライオン、ジャングルに行っても見られないだろうと思うほど。しかも全部メス！　
しかもみんながバッタリ倒れいているのだ。
猛獣区の最後は狼。でも、犬を入れておいてもわからないんじゃないかと思うほど迫力がない。
猛獣区から出たらバスを降りて解散。あとは好きに歩けばいい。

猛獣区用のバス	不安な猛獣区入口のオリ

バスを降りるとき、ここで前の席の人たちが地図を座席に置いて降りたので、すかさずそれを
もらった。ラッキー。確かにかなり広い。
まずつり橋を渡ってサル山へ。サルはすごく凶暴で怖かった。金網で囲まれた通路を歩くのだけど、
すごい勢いで金網に突進してくるのだ。猛獣区よりよっぽど怖い。
サル山のあと、また猛獣区のほうへ戻り、猛獣区を上から見下ろせる通路へ行ってみた。そこから
見える範囲でも、やっぱりライオンはバッタリ倒れていた。

ライオン（メスばかり）もホワイトタイガーもぐったり・・・

パンダ館へも行ったが、パンダも寝ていた。
ここの動物たちはかわいそうな境遇にいるのかもしれない・・・
動物のショーがあるというので象の芸を見に行ったら、中に張り紙がしてあって、「象が妊娠中の
ためショーの出演はできません」とのこと。象1頭のみでもないだろうに・・・代わりに小熊のショー。
でもなんだかいじめられているようで可哀想だった。小熊のあとは人間の子供の雑技団みたいな
芸を見て30分が終了。

象１頭だけのはずはないのに・・・“看板に偽りあり”

その次のショーは場所を移して、動物と人間の音楽劇。ここは夜ドッグレースをやる場所らしい。
そこにステージを作っているわけだけど、やたら広くてなんとなく中途半端・・・いろいろな動物が
芸を見せたりただ走ったり、その合間に人間も出てきて踊る、というもので、最初は「わー」と思って
いたけど、だんだん飽きてきた・・・このショーは約35分。

こんな感じです・・・

つづいてアシカのショー。これは15分くらいでコンパクトにまとめられていた。一番期待して
いなかったけど、一番飽きずに見ていられた。

アシカのショー

アシカのショーが終わって時計を見たら5時5分。出口へ向かって、またバスに乗ってシンセンへ
戻った。
動物園の中はおいしそうなお店もなく、結局アイスクリームを1つ食べただけだったので、3人とも
おなかペコペコ。
バスは5時25分に動物園を出発、途中“世界の窓”に着いたのは5時55分、そしてシンセン駅
到着は6時40分。やっぱり遠かった・・・

そこから数分歩いてレストランへ。
こじんまりしているけれどフンイキのいいお店だった。入口横に置いてある箱に鹿が入っていたの
には驚いたけど。（出るときいなくなっていたらイヤだね、と話していたけど、いなくなってなかった・・・）
料理はメニューを見てもわからないものばかりで適当に頼んだ。おいしいものも不思議なものも
あった。
今回はごちそうになってしまったので、いくらだったのか不明。Hさんは「やっぱり食事はシンセンが
いい。香港で食べる1人分の金額で3人食べられる」と言っていたけど。

ナゾだらけの食べ物たち。味はまあまあ。

私は何もおみやげを買っていなかったので、香港へ戻ってどこかお店に行きたかったのだけど、
食事を終わってすでに8時ごろ、羅湖駅へ行く途中にあったCD屋さんでHさんがゲームソフトを
選んでいて時間をとられてしまい、さらに羅湖では中国出国はともかく、香港入国がすごい
混みよう。全然前に進まない。さらに私たちが並んだ窓口の係りがテキパキしてなくて、
進みが遅い。
やっとKCRに乗れたと思ったら混んでいてすわれない・・・日曜日の夜は香港へ帰る人が
多いんだな。

帰りは九龍塘でMTRに乗り換えた。
結局ホテルに着いたのは11時15分すぎ。買い物どころではなかった・・・きのうCDを買っておいて
本当によかった。
今日も疲れたけど、今回は荷造りも必要ないので、お風呂に入って、モーニングコールを頼んで
（起きられなかったら大変！）さっさと寝た。


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