昨夜、テレビをつけっぱなしで寝てしまったらしい。
明け方テレビの音で目が覚めた。
8時前に起き、支度をして8時半に朝食へ。
残念ながらあまり食欲をそそるようなものはなかった。
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| 朝食 |
9時にホテルを出発。まずは携帯電話のSIMカードを買わなくては！
バス停は前と変わったらしい。少し遠かった。
それにバス停の表示とかも変わっていて、ちょっぴり見にくくなっていた。
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| バス停 |
バスで鞍山道まで行った。
昨日タクシーから見たときに携帯電話の店がたくさん見えたから。
そして中国移動の営業所へ行って、SIMカードがほしいと言った。
すると、身分証明書が必要だという。しかも天津のものでなければいけないそうだ。
ほしければ天津人の友だちを連れてきて、その人の名前で買うしかない、と言われた。
しかも旅行者は1人1回しか買えないから、その番号が無効になったらその後は天津で
買うことはできないらしい。
去年、北京ではあちこちの携帯ショップでSIMカードも売っていたのに天津は厳しいの
だろうか。
ショックを受けながら歩いていると、パラソルを出して大々的にSIMカードを売っているところが
あった。
でももしかしたらバッタものかも・・・と躊躇しながら見ていたらそこは聯通のビルの前だった。
聯通はもうひとつの通信会社だ。
そこでビルの中に入っていって、受付の人にSIMカードがほしいと言ってみた。
とても親切なお姉さんで、料金体系をいろいろ説明してくれた。
市外でも使えて一番安いのは30元の通話料が入ったカードで、番号は無料、というものだった。
その後も毎月15元払えば番号を維持できるという。インターネットで
調べれば海外からの支払い方もわかるらしい。
北京で買ったときは番号が60元くらいで、そのほかに通話料のカードを別に買ったから、番号
込みのｶｰﾄﾞが30元というのはお買い得！ 今回限りの番号になるとしても構わない。
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| 聯通のビル |
外に出てから、今夜会う予定のRYFに電話をして、「これが番号だよ」と教えておいた。
ホッとして、気持ちも足取りも軽く、そのまま南京路を浜江道まで歩いた。
本当に変わってしまった。
以前の伊勢丹は中国のデパートになり、その斜め前に新しい伊勢丹ができていた。
1階はブランドのお店。天津もリッチになったなあ！
伊勢丹で働いている知人が間もなく日本帰国ということだったので、天津で会えるのは最後、と
思って寄ってみた。
残念ながらまだ出勤していないとのことで会うことはできなかった。
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| 浜江道周辺 | ||
10時半になったので、ホテルへ戻ることにした。
歩いて戻るとちょっと時間がかかるな、と思い、バスもいつ来るかわからないのでタクシーに
乗ることにしたのだけど、これがなかなかつかまらなかった。
バス停で1駅以上分歩いたところでやっとタクシーを拾えて、ホテルへ。
支度を終えて11時過ぎに再出発。
タクシーに乗ってホテルの名前（和平賓館）を言ったけれどやっぱりわかってもらえなかった。
政府の偉い人などだけが利用できたホテルだったけれど、最近一般にも開放するようになった
そうで、ホテル名ではタクシーの運転手はわからないだろう、と新婦に言われていた。
そこで聞いていた通りの名前を言うと「ああ、わかった」と走り出した。
ホッとしたのもつかの間、雲南路を過ぎてしまった。
運転手はきょろきょろ建物を探しながら進むのだけど、そのうちに、「きっとあれだよ！」と指差した
のはオリンピックタワー。それは私が留学していたころからある建物だ。
そこは成都道と貴州路がぶつかったところだ。
仕方がないので、雲南路まで歩いて戻ろうと思って、「じゃあ、ここで」と降りた。
雲南路まで戻り、番地を探して歩いたけれど、やっぱりわかりにくかった。
途中2人の人に聞いてやっとたどりついたけれど、大きな看板があるわけでもなく、ひっそりと
たたずんでいた。
敷地の中に入ると、新婦のお父さんがタバコを吸いに外に出てきたところだった。
「お久しぶりです。おめでとうございます」とあいさつし、握手。
留学中は本当にいろいろお世話になった。
「よく来てくれたね。娘は中にいるよ。ところで中国語はうまくなった？」そう言いながら、中へ
案内してくれた。
入り口には新郎新婦の名前が書いた紙が貼ってあったけれど、特に受付があるわけではなかった。
会場に入ると、すでに新婦がいて、私も知っている新婦の友だちも数人いた。
新婦は赤いチャイナドレス、髪には生のお花を飾っていて可愛い！
「ここにすわって」と言われたところに腰をおろし、しばらく談笑した。
新婦の子どものころから今まで、さらに新郎と出会ってからの2人の写真をスライドで会場に
流していた。
新婦の学生時代が私の留学期間と重なるので、“日本人の友だちとの交流”のような写真が
たくさん出てきた中に、私もたくさん登場して、懐かしくもあり、また、恥ずかしくもあった。
それに当時は今よりも10キロ以上太ってしまっていたので、新郎からも「最初見たときは誰かと
思ったよ。驚いた」と言われてしまった。自分でもそう思う・・・
テーブルは8つで、各テーブルに10人。さらに、予定以上の人が来たらしく急遽もうひとつテーブルを
作っていた。
テーブルの上にはお酒のビンとタバコがきれいに飾られていた。
ばらしてしまうのがすごいけれど、1テーブルが1200元（2万円弱）だそうだ。
式次第としては、堅苦しいことはなし、と言っていたとおり、最初にお父さんがあいさつして（またまた
私だけ、名前まで出してお礼を言われてしまった）、新郎新婦があいさつして、その後両親への
プレゼント、そして乾杯、そのまま会食。あとはひたすら食べるだけだった。
あっちもこっちも普通の飲み会みたいに、みんな歩き回って、おしゃべりしてでも楽しそう。
新郎新婦も呼ばれた席に行って飲んだりしゃべったりしていた。
途中でケーキカットをしていたけれど、気がついたときには遅く、カットしたあとだった。（スライドの
スクリーンの後ろでやっていた）
料理が本当に多く、次々に出てくる。お皿を置くところがなくなるとお皿の上にまた重ねて置いて
しまう。すごい。
もちろん食べきれないのだけど、さっさとタッパーならぬ、ポリ袋を出してどんどん詰めていっちゃう
おばさんたちがいるのもすごい。
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| ホテル入口 | “喜糖” | |
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| お料理 | 特大の角煮 | |
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| お料理 | ケーキ |
14時ごろになると果物が出て、お開きの雰囲気。
以前に出席したときに教えてもらったけれど、中華系の結婚式はみんな適当に帰っていく。
「終わり」があってはいけないからだそうだ。だから日本語も「お開き」と言うのだろうけど。
最後のあいさつも見送りもなく、「じゃあ帰る」と言ってだんだん席を立っていく。
テーブルによってはそんなのお構いなしに宴会を続けているところもある。
実は新婦が風邪気味で気分が悪いということで、早々に着替えて、まだすわっている客も
いるけれど先に帰ることになった。
なんだかメリハリのない帰り方だけど、これも中国式。
新郎新婦、末永くお幸せに！
私もそれに便乗して一緒に外へ出て、ちょっと考えた結果歩いて大学のほうへ行ってみる
ことにした。
距離は少しあるけれど、当時は自転車で走った道だし、歩いたこともある。
目印は天塔（天津テレビ塔）なのでわかりやすい。
ちょっと歩けばすぐに見えるので、そこを目指して歩けばいいのだ。
歩いていくうちに懐かしい場所（でもすっかり変わってしまった）を見て感無量。
気象台路で曲がってみた（まっすぐ行くと大学の北門）。
留学中よくパンを買っていたパン屋さんは外装は変わっていたけれどまだ健在でうれしかった。
おなかがいっぱいだったので中に入らなかったけど、ラスクがあるか見てみればよかった。
大好きだった。
平山道で曲がった。百餃園前の大学の門が開いていて中に入れる。
私たちのときはここは開かずの門で、正門か北門にいかなければならなかった。
留学生寮のすぐ裏のこの門から出入りできたらどんなに楽かと何度も思ったものだった。
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| 目印の天塔 | 途中の交差点（貴州路？） | |
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| 自転車修理のお店 | 道路標識 | |
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| 香特麗（パン屋さん） | 天津百餃園 |
15時半ごろやっと天塔に着いた。
暖冬とはいえ、やっぱり湖は凍っていて氷すべりなどをしていた。
そして目を移すと・・・
衛津路をはさんだ天塔の向こう側に何もない！
大型団地建設の看板があって、あとは何もないのだ。
ビックリしてそちらに渡ってみたら、水上公園の遊具までが見えるほど何もない更地に
なっていた。
大好きだった新疆料理の店はどこに行ってしまったのか。そのほかにもサウナやほかの
中華料理屋やたくさん店があったのに。
料理教室をやったところもなくなったのか。
本当に驚いた。
それから水上村に向かって歩いてみた。その裏手に住んでいたアパートがあるのだ。
水上村の入り口のところにあった市場は予想通りほとんど店がなくなっていた。毎日買物
したのに、寂しいなあ。
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| 天塔 | 天塔前の湖 | |
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| 水上公園がよく見える！？ | わずかに残る店 | |
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| ここはどこ！？ |
それから大学に行ってみた。
今回は時間もないので建物の中には入らず、その代わりに構内をあちこち歩いてみた。
なんと私たちの教室があった建物（当時は“新楼”と呼んでいた）の向かいがホテルになって
いた。
ここにホテルがあっても門限があるから、便利とは言えないだろうな。
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| 大学正門前の報刊亭 | 天津師範大学正門 | |
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| 天津金橋国際賓館 | ||
その後さらにいつも歩いていた通りに衛津路を北上した。
細かいお金がないとバスもタクシーも乗れないので、両替の意味もふくめてCDかDVDを
買おうと、いつも行っていたCDショップへ行き、日本で公開されないであろう映画のDVDを
買った。
周辺を見て回ったら、噂には聞いていたけれど、“新文化市場”は本当に取り壊されて
なくなっていたし、その向こうの通りには狗不理ができていたし、驚くことが多かった。
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| 半分になっていた“イノツー” | 新文化市場は新文化広場に改名？ | |
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| 八里台音像（CDショップ） | 兄弟焼肉跡地 | |
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| 新文化市場跡地 |
それからいつも乗っていたバス（643番）に乗ってホテル方面へ戻った。
もう17時、ずいぶん歩いたな・・・
ホテルに入る前に、解放北路を少し歩いてみた。ここも建物がずいぶん変わっているような
気がしたけれど、それほどよく覚えているわけでもない。
部屋に戻って、コーヒーブレイク。疲れた。
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| 解放北路の建物 | ||
18時半にロビーに下りていったら、友だちのRYHはもう来ていた。誰か一緒にいると思ったら、
私も知っている彼の友だちのLKだった。すごく久しぶりだ。
何を食べるか考えた末、また羊のしゃぶしゃぶを食べることになった。
今回は店がわかっているようで、前回のように店を探してぐるぐるさまようこともなかった。
車での移動だったのでどの辺なのか見当もつかなかったけれど、川を越えたのは確か。
頼んでくれたものをひたすら食べた。
羊肉、牛肉、モツ、牛の胃、エビ、ジャガイモ、青菜などなど。おいしかった。
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| 夕食 | 店内に大きなしゃぶしゃぶ用なべが！ |
20時すぎに店を出た。
どこに行きたい、と聞かれても、もう夜だし、どこも浮かばない。
最近、“ガラスの橋”ができてすごくきれいだから見に行こうか、と言われ、そこに連れて
行ってもらった。
これまた場所は不明だったけれど、ライトアップされていて本当にきれい。
橋がガラスでできていて、足元は透明らしいんだけど、それは暗くて今ひとつわからなかった。
橋を渡ってみると・・・なんと目の前に古文化街があった。
頭の中で地図が描けない。もっとも川のほうから古文化街に行くことなんてほとんどなかった
んだけど。
もちろん夜なので、古文化街も静かだった。
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| ガラスの橋 |
それから車に戻って、RYHのオフィス（彼は今、自分で会社を経営している）でお茶を飲むことに
なった。
ほとんど家に帰らず、会社に泊まりこむことが多いらしい。
ここも、以前は賃貸だったけれど、出て行くか買い取るかという話になり、安くしてもらって買い
取ったそうだ。
ビルの19階で、数人のデスクにはパソコンが置いてあるけれど、書類がまったく置かれていない。
全部しまっているというけれど、そんなことが可能なのか？
社長室は会議室も兼ねているせいもあって、従業員の働くところと同じくらい広い。
社長は営業面と経理面で2人いるそうだ。
窓からは川が見下ろせる。
「よく見てごらん」と言われて指差された方を見たら、私の泊まっているホテルが斜め前の川向こうに
見える。
「実際はこんなに近いんだよ」と笑っていた。
ビックリ。ますます地図がわからなくなった。
RYHは自分のデスクの横に本格的な中国茶道の道具を置いていて、台湾の高山茶をきちんと
した手順で入れてくれた。
LKは初めてのようで、こわごわとお茶を飲んでいた。
私は何度か経験済みなので、「最初に香りを楽しむんだよ」とちょっとアドバイスしてみた。
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| デスクの横の茶道具 |
学校に行っていたころの話や友だちの話題、それに日中関係の話など、いろいろおしゃべりした。
ふだん使う中国語はほとんどが仕事でなので、こんなに長い時間普通のおしゃべりで中国語を話す
なんて久しぶりだった。結構大変。
23時になり、LKがそろそろ・・・と言うので帰ることにした。
まず私のホテルへ。
明日は午後から北京に行くのだけど、駅まで送ってくれるというのでお願いすることにした。
ありがたい。
部屋に戻ってお風呂に入って、荷物の整理をしていたら2時すぎてしまった。
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| Hawmay's Room |