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| 真っ赤な封筒に入って送られてきた招待状。 内容はほとんど日本と同じですね。 |
6時半ちょうどに会場に到着。会場は駅からすぐのビルの中にあるレストラン。
エレベーターで上に上がると、2組の披露宴があるらしく、右と左に分かれていた。入り口には
台湾や中国でおなじみに結婚記念写真が大きなパネルで3枚も飾られていた。
中に入ると、会場は奥まで広く、たくさんの風船が天井にくっついていて、にぎやかな雰囲気。
入り口横にテーブルがあって、受付になっていた。
「今日来られない同僚からの分です」と言いながら何枚もの紅包袋を渡すと、「あ、日本の同僚の
方？ 私は新郎の姉です。日本の人が来たら呼ぶように言われているんです」・・・え、受付に
新郎を呼ぶの？ と、ちょっとビックリ。
まず、受付にあった赤い紙のノートに名前を書いた。日本のようにきちんとした記名用のノート
ではなく、無地のノートに寄せ書きのように名前を書く形式だ。ノートの脇に、名刺大の結婚記念
写真が4種類置いてあったので、1種類ずつもらっちゃった。あとでほかの人に聞いたら、普通は
2種類らしい。これは写真屋さんのサービスとのこと。
しばらくすると、新郎がニコニコしながらやって来た。「ありがとう、よく来てくれたね」と、この辺は
日本でのやりとりと同じ。
テーブルの横には厚さ5センチはあろうかというアルバムが置いてあり、「これが撮った写真だよ。
見ていって」と言われた。私が天津で撮った写真とは比べ物にならないほど立派だし、何よりも
写真の主役が幸せそうで・・・
私たちがチャイナドレスを着たがるように、彼らは和服を着て撮っていた。着つけはちょっと変。
これはしょうがないのかな。チャイナドレスはなかった・・・。
でも厚いアルバムだったので半分くらいしか見られなかった。
そのうち、ビデオ撮影の人がやって来ると、新郎は「わざわざ日本から来てくれたから、特別に
たくさん撮ってね」と言って、撮影用にあいさつのやり直し（笑） 本当は映るの好きじゃないん
だけど・・・（後で当日の様子を収めたDVDをくれたのだけど、しっかり映ってた！ やっぱり演技
っぽかったな）
それから、驚いたことに新郎自ら席まで案内してくれた。
席も日本と違って各自の席が決まっているわけでなく、、テーブルには「会社同僚」と書いてある
だけ。やっぱり早く来すぎたらしく、席はまだ2割くらいしか埋まっていなかった。テーブルは全部で
数十・・・その時は全部埋まる様子は想像できなかった。
会場ではビデオが流れていた。今日の朝からの一連の行事の模様らしい。「あれを見て待って
いてね」と新郎は言い残して、また受付の方へ戻っていった。新郎、主役のはずなのに、また
ほかの人を出迎えるんだろうなあ・・・
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| 一応ステージっぽいのはあるものの・・・ | 風船はみんなそれぞれ持って帰っていました。 |
ビデオは、新郎・新婦それぞれの生い立ち、2人が出会ってから、などがスライド写真で紹介され
この日の朝、新郎が新婦の家へ行って何か儀式っぽいことをして新婦を連れて新郎の家へ帰り、
またそこで何やら儀式をして、新郎の家の前で記念写真、という内容だった。
終わるとまた最初からくり返し。
そうこうするうちにだんだん客席が埋まり、知っている人も何人かやって来た。みんな奥さんや
子どもを連れてきていて、とってもにぎやか。
気がつくとどのテーブルも人がいっぱい。
さて、みんなの服装・・・まったくの普段着の人が大多数。ちょっとオシャレしている人もいるけど、
日本のようなパーティーっぽい感じの人は皆無。
天津で結婚式に出たときも驚いたけど、台湾はもう少し日本に近いかと思ったら・・・やっぱり
中国だった！
ちなみに私たちは一応ワンピースを着て行った。普段着られるようなワンピースだったけど、
それでも十分オシャレな部類でちょっと恥ずかしいくらい・・・
行くときに着ていたカジュアルな服でもまったく問題なし！ だったなあ。
さて、7時20分に「結婚典礼開始」の声と共に結婚行進曲が流れて、新郎新婦の入場。
2人ともニコニコして幸せそう。新婦もとてもきれい！
ただ、日本のような新郎新婦のための席が見当たらず、どこに座るのかと思ったら、一番中心に
なる部分に新郎新婦の家族が座っていて、そのテーブルに一緒に座ってしまった。日本では家族は
末席なのにすごい違い！
しばらくすると司会の人が壇上に上がり話し始めたのだけど、これが台湾語！ そ、そんなぁ・・・
何も聞き取れない。そのうち、新郎新婦とご両親も壇上に上がり、さらに司会の人に促されて
来賓のあいさつ。これも台湾語。
そして新郎側から副社長があいさつすることになり、壇上へ。雰囲気的には、日本と同じ、新郎が
いかに優秀で会社に貢献しているか、などを話していたと思う。もうひとり、呼ばれて話したけど、
結局全員台湾語で、私たちは回りに合わせて拍手するしかなく、がっくり。
それが終わると新郎新婦とご両親も席に戻り、あっという間に料理が運ばれてきた。
最初のうちは、大喜びで料理の写真を撮るのを忘れてしまって・・・食べ残したような写真から
スタート。
料理が出てくるたびに写真を撮っている私が面白いらしく、同じテーブルにいた人は「ほら、まず
写真だよ」と言ってくれたり、ウェイトレスさんが取り分けてくれる時も、「写真を撮るまでは料理に
さわっちゃダメだよ」と言ってくれたりして、ずいぶん助かった！ 後からネタにされたかも・・・
料理はどれもおいしくて、食べたことがないものもあったし、スープもフカヒレが形で見えていたし、
うれしかった。ダイエット中だったので、思いっきり食べることはできず、どれも少しずつだったけど、
それでもメニュー半分くらいのところで、すでにおなかいっぱいになってきて、最後の叉焼包は
食べられなかった。これはほかの人も同じで、持って帰っていた。
各テーブルにひとつ、メニューが乗っていた。途中でウェイトレスさんが片付けようとした時、
ひとりの人が「それは持って帰るから片付けないで」と言って、返してもらい、それを私にくれた。
何て親切！ というわけで、お祝いの席での料理名もわかる、というオマケつき。実際にレストランで
出されているメニューがこれと同じかどうかは不明・・・
ちなみに、披露宴でメニューがちゃんと出るのは珍しい、と、これも後からほかの人に聞いた。
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| 沙拉龍蝦 | 金玉満堂圓 | |
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| 元［中/皿］濃湯唇翅 | 西芹鮮干貝＆碧緑海［折/虫］捲 | |
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| 富貴雙味方 | 富貴雙味方の食べ方はこんな感じ・・・ | |
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| 鮑魚烏参 | 鰻片醸珍珠 | |
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| 干貝冬菇［火屯］烏鶏 | 清蒸石班 | |
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| 蟹肉芥菜膽 | 叉焼酥 | |
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季節のフルーツはスイカでした～ | |
| 桂圓銀耳蓮子湯 | 應時水果 |
さて、新郎新婦。家族席で普通に食事をしていて、日本のようにみんなが新郎新婦のところへ
お酌に行ったり、話に行ったり、写真を撮りに行ったりというのがなかった。
途中でふと気がつくと２人の姿が見えなくなっていて、しばらくするとお色直しをして戻ってきた。
それでも会場を回ることなくすぐに席についてしまって・・・で、また気がつくと、2人で各テーブルを
回って乾杯していた。これが日本の披露宴のキャンドルサービスにあたるところかな。
もう司会の出番はなく、本当に“気がついたら”って感じ。
全テーブルでの乾杯が終わると、そのまままた去って行き、さらにお色直しをして再登場。
今度は席につかず、そのまま入口の方へ行った。
どうするのかな、と思っていると、テープで爆竹の音が流れた。それを合図にみんなは何も言わず、
席を立ち始めた。何するの？ 帰るの？ と思っていたら、一緒のテーブルにいた日本駐在の
部長が「さ、帰りますよ」と声をかけてくれたので、やっぱり爆竹がお開きの合図、とわかった。
入口（出口というべき？）へ行くと新郎新婦とご両親が並んでお客さんをお見送り。この点は
やっぱり日本と同じで、お客さんもお祝いのことばを述べて握手したりして帰っていく。
私たちはその列に並ぶ前に、新郎のお姉さんにまた声をかけていただいて、少しおしゃべりした。
お兄さんもいるけれど、大陸で仕事をしていて、帰ってこられなかったとか。台湾の人はみんな
大陸に仕事に行っちゃうのか・・・
さて、お客さんを送り出す時、新婦はアメ、新郎はタバコを持って、お客さんに渡していた。
このときにやっと少し話をして、さらに新郎新婦と一緒に写真を撮ることができた。
会場を出てから、久しぶりに会った台湾の同僚やその奥さんとちょっとおしゃべりしたのだけど、
この2人はこれから１時間バイクに乗って家に帰るということで、早々に切り上げた。あんなに
大勢いた人たちが、あっという間に帰っていって、2次会とか、そこまで大げさじゃなくても、帰りに
ちょっとお茶でも、というような感じはまったくなし。これもビックリ。
「帰りますよ」と声をかけてくれた部長もいつの間にか帰ってしまったらしく、あいさつもできないまま。
ほかの同僚たちもほとんどあいさつしないままだった。
というわけで、私たちもそのまま地下鉄に乗って台北駅へ戻った。
うーん、台湾の結婚披露宴・・・ホントに集まって食事するだけだった。これが一般的らしい。
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