中国でコンサート（2000年10月24日--中国滞在1年＆62日目）

天津は10月というのにすでに冬モードで、最低気温5度、最高気温
15度、という感じ。去年より寒くなるのが早いような気がします。
去年1度過ごしたとは言え、やっぱり真冬が来るのが恐いです。

さて、今日は以前から書く、と言っていたコンサートの話です。
歌手などはご存知ない方も多いと思いますので、ステージの内容ではなく、
会場や観客の様子などを書きます。

今までコンサートは4回行きました。
天津で3回、北京で1回です。
天津では5月に孫楠（中国の歌手）ともう1人の若手女性歌手、7月に任賢斉（台湾の歌手）、
10月に張信哲（台湾の歌手）、北京では5月に台湾や中国の歌手が何人か出た
大型コンサートを見ました。

チケットはとても細かく料金設定されていて一番安い席は60元くらいです。
これは学生向けですね。
孫楠は大陸の歌手ということもあったのでしょう、一番高い席でも200元でした。
次に行った、北京のコンサートは「大型」というだけあって、
一番高い席は580元でした。
この値段は北京だし、大物がたくさん出るから仕方ないのかな、と思っていました。
ところが、その後天津でやった、任賢斉も580元、
張信哲に至っては880元という席まで出ました。
求人広告を見ても月給700元、800元というのが多い中、
誰がこんな高いチケットを買うのでしょう？
チケットは主催会社、市内の劇場や映画館の窓口、大学の購買部などで買うことができます。

どれにも共通したのは、会場に何も看板などが出ていないこと。
また、パンフレット等の売り場もどこにあるのかわからず、
見つけた人は買って持っている、という感じでした。

孫楠のは、孫楠と謝雨欣の2人のコンサートだったはずなのですが、前座の多いこと！　
地元天津の歌手やら北京から来たという新人やら、
また団体でバレエもどきの創作ダンス（？）をやったり、
何を見に来たかわからなくなりそう。
やっと出てきた謝雨欣も20分くらい歌って終わり。
そして、メインの孫楠も30分ほどで、終わってしまいました。まったく拍子抜けです。

その次の北京の大型コンサートは北京の工人体育場という
大きなサッカー場でやりました。
5万人くらい入ったようです。
この時はちょうど台湾総裁選の直後で、
ちょっと大陸と台湾の関係がピリピリしていた時期。
出演者の大半は台湾の大物・人気歌手ということもあって、
入場者のチェックがすごく厳しく、驚きました。
空港と同じように、金属探知のゲートをくぐり、荷物はX線を通します。
また、ゲートをくぐったあとも金属探知用の棒で全身チェックされました。
あっちにもこっちにも緑の公安（警察）の制服の人が立っていましたし、
席に着くまで、通路ごとにチケットを見せるように指示され、少し恐かったです。
この時、入り口でペットボトルがすべて回収されていました。
あとでわかったのですが、興奮して投げる人がいるので、
危険だからペットボトルの持ち込みはできないそうです。

7月の任賢斉は天津のサッカー場での開催。
ところが雨の少ない天津にしては珍しく昼から降ったり止んだりの天気。
夕方には土砂降りでした。
それでも8時開演のコンサートにみんな7時ごろから入って、
待っているのです。全身ずぶ濡れで・・・。
これには驚きました。

10月の張信哲も同じくサッカー場。
小雨模様でしたが、それほど心配することなくコンサートを見ることができました。
席はスタンド席の割りと後ろの方だったので全体を見下ろす感じだったのですが、
コンサートが盛りあがり、終わり近くなると、本当にモノを投げる人が多いのです。
さすがに回収されていたのでペットボトルはありませんでしたが、
蛍光色に光る棒（これを振って応援します）を投げる人が多かったですね。
さらに、野外ということで花火をつけて蛍光棒のかわりに振る人もいたのですが、
最後には花火まで投げていました。
これにはちょっと恐怖心を抱いてしまいました。

日本でも最近はおなじみになったフェイ・ウォン（王菲）も
何度か大陸でコンサートを開いていますが、新聞などで読むと、やはり、
ステージに蛍光棒を投げられ、「今度投げたらもう歌うのやめて帰るわよ！」と
キレたこともあるようです。それも1ヶ所だけでなく、何ヶ所かで。
この辺の観客のマナーは直してほしいですね。

観客のマナーといえば、コンサート中の携帯電話も全然平気。
私の後ろの席の人は電話がかかってきて、
「今サッカー場でコンサートを見てるんだ。歌が大きいから何言ってるか聞こえないよ。
またあとでかけてくれ」と言っていました。
また、となりの人はどこかに電話をして、コンサートを電話越しに聞かせていました。

とはいえ、コンサートは楽しいので、
また機会があったら見に行きたいと思っています。

参考までに、上記コンサートのうち、5月の孫楠と北京のコンサートについては、
ステージのレポートを別のページに書いていますので重複する部分もあると思いますが、
興味があったらお読みください。
(1)孫楠コンサート　(2)北京大型コンサート　(3)同じ時の哈林のステージ