５・２７工体大型演唱会『世紀之夢』

＜右側の“場地票”というのはアリーナチケットの意味です＞

日時　：　2000年5月27日（土）
場所　：　北京工人体育場

出演順は・・・羽・泉、動力火車、哈林、零点楽隊、蘇ルイ、趙傳、齊秦。
各アーティストとも、約30分の持ち時間で4〜5曲でした。
このうち、羽・泉と零点楽隊が中国大陸のグループ。あとの5組が台湾からの
人たちです。

羽・泉は想像以上によかったです。以前、近所のCD屋さんでサイン会が
あったのですが、その時には知らなかったので、今思えば残念なことを
しました・・・。去年の新人で注目の若手ユニット2人組らしいです。
今度CDを買ってみようと思います。

羽泉は突然登場でしたが、ほかのアーティストたちは出演前に、おそらく
それぞれが作ったらしいビデオを流しました。
動力火車のはしばらくMTVのダイジェストを流して、「動力火車」と文字が
出た後、「站到北京」さらに「站到工体」（工体は会場の略称）と出て、そして
本人たちの登場！！うまいなぁ、と思いました。
彼らのオープニングは人気ドラマ「還珠格格」の主題歌「當」でした。
髪はしばってなくてサラサラでした。
最後は「明天的明天的明天」。（実はこの2曲しか知らないんです・・・）
彼らもカッコよかったです。

そして哈林！　5曲しか歌わなかったけれど、楽しそうに広いステージを
駆け回っていました。
（詳しいレポートは『哈林北京コンサートレポート』をご覧ください。）

次の零点楽隊は、ロック好きの友達に言わせると「零点はロックじゃない
っす。あれは演歌！」とのことでした。印象は演歌というより民謡かも（＾＾;
でも歌はうまいし、なかなかでした。

この頃から、ああ、今回のコンサート、VCDにならないかなぁ！と思いました。
中国ではVCDがあふれていて、たいていの大型イベントはVCDになっているので、
今回も期待できるように思います。

そして蘇ルイは予想外の盛り上がり。
会場中が総立ちでほとんどの歌を一緒に歌っていました。
哈林が今回カバーした「搭錯車」の曲「酒[石干][イ尚]賣無」も歌いました。
初めてオリジナルを聴きました。
でも、本当に異常な盛り上がりでした。

次の趙傳も盛り上がりました。
「友達が何日か前の新聞に私が農夫みたいだ、と書いてあったと教えてくれた。
こんな可愛い農夫、いるかな！？　そして私が農夫だとしたら、舞台は私の田んぼだ。
私はその田んぼにキスしたい」と言って、いきなり腹ばいになってステージにキス。
これにも盛り上がりました。

そしてトリは齊秦。もちろん盛り上がりました。まさにスター！　って感じ。
「今日は昔の曲を中心に歌います」と言っていました。
でも、残念なことに齊秦の途中で結構ゾロゾロと帰っていく人がいるんです。
あとで新聞を見たら、6万人がいっぺんに帰ったらバスに乗れなくて帰れなくなるかも
しれないから、不本意だけど早めに帰る、という観客の談話が出てました。
トリって、いいような悪いような・・・と思いました。

後半の3人は昔のヒット曲を歌ったことで盛り上がったようです。翌日の新聞でも
「老歌」と書かれていました。
この光景を見て、中国人の好みはまだまだ新しいポップスよりも、演歌に近い
歌謡曲調のポップスなんだな、と思いました。
一緒に行った友達もこれには驚いていました。

一番最後に全員が出てきてステージに並んだときもかなりの人が背中を向けて
席を離れて・・・。本当に残念でした。

さて今回、一番印象的だったのは、異常な数の公安の人たち。
チェックもすごく厳しくて、空港並みでした。入場の時には荷物のX線、金属探知機の
ゲートをくぐり・・・といったところ。あっちにもこっちにも公安の人たちがすわって
いちいちチケットの確認をします。
羽・泉のときに、みんなでステージに押し寄せたのですが、1曲目が終わらないうちに
公安の人たちがゾロゾロと数十人来て、みんなを席に戻しました。
その後もずっとステージの周りには公安の人が立っていて怖かったです。

今回の主催者は中華人民共和国文化部、北京市人民政府、国家広播電影電視総局、
国家旅遊局、ということで、国と北京市をあげての大イベントだったのですね。
そんなコンサートを見に行くことができてよかったと思います。

Hawmay's Room｜中国大陸音楽体験
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