変わりつつある天津（2000年8月28日--中国滞在1年と4日目）

今回は北京に到着、
その後、北京空港と天津市内を結ぶバス（といっても16人乗りの小さいバス）に乗って
天津に戻りました。
バスは小さいので、国際線で来た人たちの大きなスーツケースは
乗客が座った後、狭い通路にムリヤリ積みます。これにはちょっと驚きました。
北京空港から天津市内まで約2時間半といわれていますが、夜だったせいか
少し早く、2時間10分ほどで着きました。

バスが天津に入ってから街を見まわして、なんだかきれいになったな、という印象を受けました。
夜の街灯なども前よりも増えたように思いました。
それも割りと明るめな明かりなんです。
それでも歩道に小さいイスを置いてうちわを片手に涼む姿などは前と変わりありません。

翌日はメールの受信ができなくなっていたので、プロバイダーまで行ったのですが、
その間、バスで約20分・・・
街を見ていてやっぱり何かが変だなぁ・・・道路ってこんなに広かったっけ？　と
不思議に思っていたのですが、実は路上のお店がまったくなくなっていたのです！

屋台で売っていた食べ物（火を使うものから果物や野菜まで）・・・
路上に布を敷いて売っていた日用品・・・
木と木にヒモを渡してぶら下げて売っていた衣類・・・
なくなったらしいというウワサは聞いていましたが、ここまで一掃されているとは思いませんでした。
学校の門の横にあった屋台もなくなり、
顔なじみになっていたおじさんやおばさんはどこに行ってしまったのか・・・

今回は本格的に露店をなくすため、テレビや新聞で大々的に宣伝したそうです。
露天商の人は天津市外の人（いわゆる出稼ぎですね）が多いため、
彼らは天津の戸籍がないので故郷に帰るしかないそうです。
また、天津の戸籍を持っているなら、どこかの市場に行って開業させてもらうことは可能らしいです。
とはいえ市場の中ももういっぱいのような気がしますが。

きれいになったのはいいけれど、その分モノが安く買えなくなってしまったと
中国人の友達は言っていました。

こうなると戻ってきてからでいいや、と写真を撮っていなかったところが多く、
残念でたまりません。
やっぱり写真は思ったときにすぐに撮っておかなくてはいけないですね。

変化が大きく、しかも早い中国なので、1ヶ月留守にしただけでもかなり変わっているだろうな、と思っていましたが、
こうなっているとは思いもよりませんでした・・・。
何だか中国の変化、発展の過渡期に滞在してるんだなぁ、と改めて感じてしまいました。
中国語の勉強もですが、変わりつつある中国を観察しながら過ごそうと思います。