今年はじめての「天津だより」です。今年もよろしくお願いします！
Y2Kも心配したようなトラブルもなく、無事に2000年の毎日を過ごしています。
さて、中国では新学期は9月に始まり、春節（旧正月）前に冬休みとなります。
1ヶ月から1ヶ月半の冬休みのあと、2月下旬か3月上旬から次の学期が始まります。
私も昨日、期末試験が終わり、今日から冬休みで、気持ちものんびりしています。
今回は、天津の交通事情について書きたいと思います。
列車： 中国語では「火車」と言います。
天津から各地に長距離の電車が走っています。
ちなみに北京までは快速に乗って1時間15分くらい。この電車は1時間に1本です。
私はこの北京行きしか乗ったことがないのですが、料金は乗る時間によって違います。
25元か30元。
地下鉄： 中国語では「地鉄」。
なんと天津には地下鉄が走っていて、これは中国国内で2番目にできた地下鉄だとか。
そしてそれが天津人の自慢なんです（＾＾
実際は短い距離であまり実用性のないところを通っているため利用者はあまりいないらしいです。
私もまだ乗ったことがなく、天津にいる間に1度は乗っておこおうと思っています。
バス： 中国語では「公共汽車」。
路線も多く、わかりにくいのですが、1度覚えてしまうと便利で、バスなしでは暮らしていけません。
バスの乗り方はとても簡単。
バス停にバスの番号、その停留所の名前、次の停留所名、
さらにその下に停車する場所の名前をすべて順番どおりに書いてくれているので、
バスの番号がわからなくても、行きたい場所さえわかっていれば、
そこに来るバスで目的地に行けるかどうかわかります。
料金は3種類。5角（1元の半分）、1元、2元。
大多数は1元です。2元のバスは空調つきのバス。冬は暖房、夏は冷房がきいています。
よく利用する路線のバスだといくらのバスかわかるのですが、
たまに乗るバスだと全部のお金を用意しておかなくてはならず、それがちょっと面倒くさいです。
料金は運転席の前に外からわかるように掲示してあったり、料金箱に書いてあったり、
それもさまざまです。
降りるときがちょっと問題。
バスや運転手さんによって、停留所ごとに停まってくれることもありますし、
次はどこ、と放送があることもありますが、
そうでない場合、降り口に立つか、大きな声で「下！」（降りるという意味）と叫んだりしなければなりません。
これが最初のうちはよくわかりませんでした。
バスの形も驚くほどいろいろです。
新型のきれいなバス、いつ作ったかわからないようなボロボロのバス、2階建てのバス、
車体全体に広告が書かれたバス、日本のバスと同じくらいの大きさのバス、
マイクロバスくらいの大きさのバス、連結車両で2台分で1台のバス・・・。
車体の新しさ、大きさなどで料金が決まるわけでもないようで、それも不思議です。
タクシー： 中国語では「出租汽車」。
天津に来た人はそのタクシーの多さにビックリすると思います。
基本的には2種類。
１つは黄色のワンボックス型で面的と呼ばれています。
市内ならどれだけ走っても10元。
ワンボックス型なので、自転車で出かけて疲れても自転車ごとタクシーに乗って帰れる、
スーツケースもらくらく乗せられる、7人で出かけても1台で済む、など利用者としての利点は多いのですが、
車自体の質があまりよくなく故障が多いとか、燃料が大気汚染の原因になるとか、
さまざまな原因で中国各都市から面的タクシーはなくなっています。
なぜか天津では現役でがんばっているわけです。
もう1つは赤いセダン型で夏利と言います。
これは一応メーター式らしいです。
それでも基本的には市内10元でOKなので、ぼられそうになったら、10元だけ置いて車を降りていいそうです。
それから中国では助手席に人が坐るのが普通らしいです。
でも助手席に乗ると運転手さんと話さなければならず、
なまりのきつい運転手さんと話すのは至難の技なので、なるべく避けてます。
市外に行くときは乗る前に料金交渉をしたほうが無難みたいです。
タクシーを拾うときはやはり空車表示を見て、手をあげます。
ドアはもちろん手動。
自転車： 中国語では「自行車」といいます。
天津はあまり広い町ではないので小回りもきく自転車が何と言っても便利です。
さすが自転車王国の中国、と思えるのは、広い道路では一番端の路線は自転車用になっていることです。
交差点の標識に左側に車の絵、右側に自転車の絵と矢印がついていることもあります。
それでも自転車用の道路を車が走ることもありますし、人間も歩道を歩かず、自転車用の道路を歩くこともあります。
自転車で出かけたときに困るのは留める場所。
大きなスーパーや繁華街では場所探しで何十分もかかってしまうこともあります。
また繁華街の周りでは係りのおじさんやおばさんがいて管理していることが多く、
その場合はたいてい2角程度のお金を取られます。
存車場（駐輪場）はあるのですが、何しろすごい自転車の量なのでスペースがないのです。
そして、天津で驚くことは交通ルールがないかも・・・ということです。
私も着いた日、空港から学校までタクシーに乗りましたが、もう「すごーい」「こわーい」の連発でした。
車線はあってないようなもの、強引な追い越し、割り込みは当たり前、
自転車も人間も同じ道を平気で走り、歩きます。
先日、北京に出張で来た友人が天津にも足を伸ばしてくれました。
その際、会社の車（運転手つき）で来たのですが、その運転手さんが天津の交通にはあきれていたらしいです。
私はこういう光景も楽しくてしょうがないのですが。
以上、天津の交通事情でした。
ついでなので、何度か行ったことのある首都・北京のバスについても書きたいと思います。
北京もやはりバス停ごとに天津同様、行き先等書いた看板が立っています。
だからまったく知らなくてもバスには乗れます。
北京のバスの一番の特徴は車掌さんがいることではないでしょうか。
たまに運転手さんだけのバスもありますが、ほとんどは車掌さんがいます。
バスに乗ると、車掌さんが回ってきて料金を徴収し、領収書（小さい切符）を切ってくれます。
混んでくるとお金をもらったかどうかわからなくなるので、要求されたらその領収書を見せます。
さて、料金ですが北京のバスはこの間まで5角が標準だったようですが、最近1元に値上がりしました。
また、バスによっては距離で金額が加算されるものもあります。
この場合、車掌さんが「どこまで行くの？」と聞くので目的地を答えます。
そうするといくらか言ってくれるのでその金額を払うことになります。
