テレビドラマの話（1999年12月11日--中国滞在100日め）

天津も今年は暖冬だそうで、去年の今ごろは川に張った氷に大きい石を投げても割れなかったとのこと。
今年はまだ薄氷が張るくらいの状態です。
私にとっては十分寒いんですけどね。

今回はテレビドラマの話です。
テレビドラマは基本的には1本1時間、番組によっては1日に2本つづけてやるのもあります。
香港や台湾で作られたものも多く、そういう番組は中国語の字幕が下に出ます。
言葉のほうも標準語に吹き替えられてはいるのですが。
字幕が出ると、理解度が増すので漢字圏である日本人には助かります。
ゴールデンタイムのドラマはその日の夜放送したものを翌日の昼間に再放送してくれるので、
見逃してももう１度チャンスがあることになります。
困るのは日曜日から土曜日まで連日あることです。
ビデオがないので、見逃すと大変！

中国ではなぜか時代劇が多く、しかも人気があります。
去年から根強い人気で町じゅうにキャラクター商品が並び、
登場人物もCMに登場しているドラマは「還珠格格」です。
先月から再放送が始まり、私も毎日楽しみに見ています。
これは乾隆帝時代の話で、みなしごの女の子が実は皇帝の娘だということが
わかって、その後皇帝に引き取られて、宮廷の中でおてんばのし放題、という物語。
話は二転三転するのですが・・・。
アクションあり、ラブストーリーあり、友情あり、また衣装も豪華で見ごたえがあります。

私は見ていなかったけれど、かなり多くの留学生が毎日楽しみにしていたドラマは
「少年英雄方世玉之少林起風雲」という少林寺拳法を題材にしたアクション時代劇。
方世玉というのは実在の人物らしいです。

現代ドラマでは「永不[目宴]目」。
大学講師が主人公で、金持ちの娘、女警察官、まじめな女子大生などが出てきて、
複雑なラブストーリーなのかと思ったら、
金持ちの娘の父親は実は麻薬の密売をしていて、
大学講師は女警察官に頼まれて、金持ちの娘とつきあいながら
その父親の犯罪をさぐる、というちょっとハラハラする場面もあったりします。
これは字幕がないので耳だけでセリフを聞き取らなければならず、かなりつらいです。
画面から想像している部分も多いです。

新しく始まったトレンディドラマ「真情告白」。
上海が舞台で、広告代理店で働く二枚目の男と台湾から出てきた彼の友達、それに偶然彼らとであった女性・・・
まだ始まったばかりで、これからどういう風に展開していくのかわかりません。
それにしてもドラマの中で見た上海は北京とも全然違った大都会で、
どちらかと言うと東京に近いような印象でした。

そのほか、割と多いのは警察を舞台にしたドラマ。
警察イコール正義、というのをアピールしたいのかもしれませんね。
「香港警察」「非常女警」など。
また「一号法廷」とかいうドラマももうすぐ始まるようです。

ずっとテレビを見ているわけにはいきませんが、
テレビを見るのもヒアリングの力をつける方法のひとつ、ということで、
多くの中国人が勧めてくれます。
もちろん、現地で暮らしているのですから、すべてが勉強に結びつくのは当然ですね。