『魔法にかけられて』
（原題　「Enchanted」 / 2007年 / アメリカ映画 / 108分）
監督＝ケヴィン・リマ
出演＝エイミー・アダムス、スーザン・サランドン、パトリック・デンプシー
ＪＬ608機上（アモイ－成田）にて
【感想】　言語の切り替え方がわからなかったため、日本語吹替＆日本語字幕という
変則的な見方をしてしまった。
でもそのおかげで字幕で伝えきれない部分も耳に入ってきたし、ニュアンスが違う
ところとか、却って面白かった。
予告編は見たことがあって、面白そうだと思いつつ、時間がなくて見に行けなかった
映画だったので、ここで見られてよかった。
アニメの“おとぎ話”のシーンから始まり、意地悪な継母に井戸に落とされ、行き着いた
先は現代のマンハッタン、そして実写になる、というアイディアは面白かった。
おとぎ話の方は、今まであったいろいろなお姫様の話を混ぜ合わせたようなよくある
話だったけど、気にならない。
途中からだんだん、王子が邪魔者っぽくなってきちゃって、最後はどうなるかと思った
けれど、おとぎ話としても、現代のラブストーリーとしても、ちゃんとハッピーエンドにした
ところは、さすがディズニーだ。
楽しく、安心して見ていられた。
特筆すべきは継母である魔女！　スーザン・サランドンに似ているなあ、と思っていたら
最後のエンドクレジットを見たら本人だった。
よくこんな役を引き受けたなあ。でもうまかった。
実は3月にオープンしたばかりの赤坂サカスにディズニーの特設会場があって、この
プリンスの花嫁衣裳と、魔女の黒いドレスの実物が展示されていた。
どちらも豪華、そしてすごく細くて華奢だった。

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『つぐない』
（原題　「Atonement」 / 2007年 / アメリカ映画 / 123分）
監督＝ジョー・ライト
出演＝キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン
チネチッタ川崎にて
【感想】　ジェームズ・マカヴォイはよかった。見るたびに違う人で、彼だと知って、意識
して見なければ、わからない可能性もある。
まだまだいろいろな作品があるそうなので、これからも楽しみだ。
『つぐない』は途中までは思っていたような感じだったけど、だんだん話が変わってきて、
何が「贖罪」なのかと思ったら、それは自己満足であって、全然つぐないになっていない
と思った。
映画の宣伝にあったような「少女の嘘によって引き裂かれる愛し合う2人」なんていう
ロマンチックなものではなかった。
愛し合う2人のエピソードはすべてよかったけれど、でもこの映画は私には合わなかった。

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『最高の人生の見つけ方』
（原題　「The Bucket List」 / 2007年 / アメリカ映画 / 97分）
監督＝ロブ・ライナー
出演＝ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、ショーン・ヘイズ
ＪＬ719機上（成田－シンガポール）にて
【感想】　また飛行機での鑑賞。今度は英語音声の出し方がわかったので、英語音声＆
日本語字幕で見た。
絶対にいい映画だろうと思っていたけど、予想を裏切らない、いい映画だった。
ある病院を買収したばかりの実業家が倒れてその病院に入院する。
自分の経営方針で「例外なしに病室は1部屋に2人」としたため、経営者なのにほかの
患者と相部屋になる。患者は黒人の自動車整備工。
あまり話もしないで、お互いを煙たがっていたのだけど、自動車整備工がなにやら書いて
いるのを見て興味を持った実業家。
それは「棺おけリスト」と名づけられたもので、死ぬまでにやっておきたいことのリストだった。
2人とも余命半年と言われてしまったため、このリストを実現するため、2人で旅に出る。
70を過ぎて、初めてのことだらけで、子どものようにはしゃぐ2人。
ほんの何週間か前に出会ったばかりなのに、人生の最後の日々を過ごし、充実した人生を
送るパートナーとなった。
もちろん衝突もある。
それでも最後は、亡くなるところは映されていなかったけれど、幸せに旅立ったことは想像が
つく。
実業家の秘書がよかった。
過不足なく実業家をサポートしていた。
自分のあとを全部託す、と実業家に言われていたにしても、野心も見えず、献身的だった。
コピ・ルアックのくだりも面白かった。
私は「カモメ食堂」で知ったのだけど、正確なところはこの映画で初めて知った。
飲んでみたいと思っていたけど、今となっては飲まなくてもいいかなあ。どういう豆かわかって
しまったので。
もうひとつ面白かったのは、宗教に無関心な、信仰を持たない実業家が「Oh, God」と言った
ところ。信仰してなくても言っちゃうんだね。
年をとったジャック・ニコルソンもモーガン・フリーマンもすごくよかった。

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『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
（原題　「Charlie Wilson's War」 / 2007年 / アメリカ映画 / 101分）
監督＝マイク・ニコルズ
出演＝トム・ハンクス、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジュリア・ロバーツ
ＪＬ712機上（シンガポール－成田）にて
【感想】　飛行機用に少し編集されていたようだけど、十分だった。
一人の議員が戦争を止めた、というのには驚かされる。もちろん回りの協力は必要だけど、
日ごろの行いで、人脈がしっかりできていたのがすごい。
最後の最後で大失敗、というか、詰めが甘いことになって、そしてそれが結果的に911テロに
結びついてしまった、というのはすごいオチだと思う。しかも現実なんだから恐ろしい。
そういう皮肉な風刺的な要素もあった。
とはいえ、ソ連軍によるアフガニスタン侵攻など、ニュースで見たかな、ぐらいで、まったく知識が
ないし、中東の国のいろいろな関係にも疎いので、内容の理解はあまりできていなかった。
実は途中で何度か寝てしまい、ビデオ式に自分で巻き戻しや早送りができるのをいいことに、
何度も巻き戻してしまった。
そういえば、フィリップ・シーモア・ホフマンはまたまた怪演だった。出るたびに違う人だ。
まったくすごい。

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『魂萌え』
（2007年 / 日本映画 / 101分）
監督＝阪本順治
出演＝風吹ジュン、三田佳子、寺尾聰
ＪＬ712機上（シンガポール－成田）にて
【感想】　あと1本見る時間があり、香港映画を見ていたけど、あまりにつまらなかったので、
途中でやめて、「魂萌え」を見ることにした。
これはテレビシリーズでやった時に見たことがあり、原作は未読だけど、ものすごく満足した
覚えがある。なのであえて映画は見ていなかったのだ。
風吹ジュンはよかった。ピッタリだった。
でも残念ながら、ほかのキャストはテレビの方がよかったと思う。
内容もテレビは45分が4回か5回だったから、3時間近い長さだった。そのせいかテレビの方が
わかりやすかったように思う。
映画の方は、みんなのセリフが何となく浮いていて、地に足がついていないような印象を受けた。
嘘っぽい、というと言い過ぎかもしれないけれど。
豊川悦司が出てきたのはうれしかった。
彼も主役級からこんな脇役のどうしようもない男まで、いろいろこなすなあ。
決して好きなタイプの顔ではないのだけど、惹かれるところがあり、彼が出ていると見る気倍増だ。

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