『深海 Blue Cha-Cha』
（原題『深海』 / 2005年 / 台湾映画 / 108分）
監督＝チェン・ウェンタン（鄭文堂）
出演＝ターシー・スー（蘇慧倫）、リー・ウェイ（李威）、ルー・イーチン（陸弈静）
新宿武蔵野館にて
【感想】　最初は女子刑務所から。主人公が出所して、人に心を開かないまでも
恋愛をし、という話なんだけど、恋愛が下手で、ストーカーのようになってしまう。
そういう心の病気が元で、刑務所にも入っていたのだということが、ちらっと出て
くる。
でも、はっきり言うシーンは最初のほうで「頭のスイッチが切れない」と言いながら
薬を飲むところくらいで、あとは言動で見せてくれる。
ターシー・スーはきれいだった。だからこそ、男が寄ってきて、そして泥沼になって
しまうのだろうな、と思った。
脇役ながら、ルー・イーチンが画面を締めてくれる。映画は主役ももちろんだけど、
脇役で決まるな、と実感。
音楽がすごくよくて、そして、時々踊るチャチャチャ（だよね？）。時にはふたりで、
時にはひとりで。
映画の暗さとダンス（といっても明るいものではないけど）のバランスもいい。
あと舞台になっているのが海辺で、海や船がたくさん出てきたのも、閉塞感が
なくてよかった。
これが都市でビルに囲まれてる中だったら、本当に救いがなかったかも。

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『ニーハオ　鄧小平』
（原題『您好　小平』 / 2004年 / 中国映画 / 91分）
監督＝ロアン・リュウホン（阮柳紅）、リュイ・ムーツ（呂木子）
三百人劇場（「中国映画の全貌2006」）にて
【感想】　鄧小平を描いたドキュメンタリー映画。
何度もうとうとしてしまった・・・
もちろん、メインが鄧小平なので、彼を悪く描くはずもなく、本当に立派な人だった
ことがわかる。
それなりに苦労もしているし、国のことを考えていた人だな、とも思った。
先のことを見て政治を進めているのもすごいし、自分で決断して引退したのもすごい。
とはいえどこまで真実か、というと、それはまた難しい問題だけど。
作り方としては、時系列になっていないし、トピックごとみたいな印象を受けたけど、
だからといって見出しのようなものをつけることもなく、晩年から突然青年に戻ると
いうことが何度もあり、いつ終わるのかわからない感じ。
もう少し整理して見せてくれてもよかったかも。
何年に何があったのか、行ったり来たりで結びつけられないのだ。
なので、時間よりもかなり長く感じてしまった。

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『ブライアン・ジョーンズ　ストーンズから消えた男』
（原題『Stoned』 / 2005年 / イギリス映画 / 103分）
監督＝スティーヴン・ウーリー
出演＝レオ・グレゴリー、バディ・コンシダイン、デヴィッド・モリッシー
109シネマズみなとみらいにて
【感想】　ストーンズファンというわけではないのだけど、学生時代の友達がストーンズ
ファンで、そしてなぜかよく「ブライアン・ジョーンズ」という名前を口にしていたので、
今はいないけど、昔メンバーだったということは知っていた。
今回は今はいない理由を見せてもらう映画だった。
どうしようもない人だったなあ、というのが印象。
才能の無駄遣い？　それとも持て余していたのか。
時代のせいもあったかもしれないけど、でもドラッグにおぼれる人は今もいるし。
もったいなかったな。
ちょっと気になったのは、ストーンズのメンバーがあまり似てないこと。
ミックやキースは本当の大人（おじさん？）になってからしか知らないというのもあるけど、
なんかその辺にいる若造って感じで、ロックっぽくなかった。
言われないと誰が誰だかわからない・・・
写真を探してみたら、ブライアン・ジョーンズだけはものすごくソックリだった。
ファッションも髪型も、本当にああいう人だったんだ。

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