『オペレッタ狸御殿』
（2005年 / 日本映画 / 114分）
監督＝鈴木清順
出演＝チャン・ツィイー、オダギリ ジョー、薬師丸ひろ子
109シネマズMM横浜にて
【感想】　あまり内容を知らないまま見に行ったのだけど、想像を越えていた。
まるで学芸会で、全体がうまくつながっていない。ベテラン勢がうまくやれば
やるほど、そのうまさが浮いてしまって、気の毒になってしまった。
衣装はよかったし、音楽も悪くなかった。
でも私は笑えなかったし泣けなかった。
後ろの席の人たちはずっと笑っていて、どこが笑えるのか考えていたら余計に
笑えなくなってしまった。
CGで今は亡き大物歌手を出したのもどうなのかなあ・・・
この映画を気に入った方には申し訳ないけれど、私には合わなかったということで。

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『タナカヒロシのすべて』
（2005年 / 日本映画 / 103分）
監督＝田中誠
出演＝鳥肌実、ユンソナ、高橋克実
渋谷シネクイントにて
【感想】　チラシの写真に惹かれて見に行ってしまった。
すごく変わった映画だったけど、面白かった。
舞台になっていたのが、春先に散歩した目黒川近くだったので、見たことのある
風景がいくつも出てきてうれしかった。
タナカヒロシは都内の風呂なしの6畳一間のアパートで一人暮らし、というイメージで
最初見ていたら、電車を乗り継いで、埼玉まで、さらに家族と一軒家に住んでいて
両親もいて、ちゃんとご飯作ってもらっているから驚いた。
ちょっと変わっているけれど、映画の主人公になりそうもない人だけに、他人の
生活を覗いているような感じで映画を見てしまった。
次々に降りかかる不幸、それを大きな不幸と感じているのかいないのか・・・
それでも最後は前向きにハッピーエンド（と思いたい）で終わったので、何となく
気分すっきり。
「何とかなりますよ！」と力強い言葉が、なぜだかこちらをも励ましてくれている
ようで、うれしくなった。
大爆笑はないものの、ところどころ笑わせてくれて、後から思い出してもにやけて
しまう場面もあるし、泣けたところも結構あった。
それにしても、主演の鳥肌実は不思議な人だ。よくわからないけれど、やっぱり
惹かれてしまう。

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