『運転手之戀』（原題）（日本公開タイトル『運転手の恋』）
（2000年 / 台湾映画 / ?分）
監督＝陳以文，張華坤
出演＝屈中恒，宮沢りえ
VCDにて

【感想】中国で買ったVCD。残念ながら海賊版だった（涙）。
というのも、あきらかに映画館で上映しているものをビデオに
撮ったのがわかる。
本物がほしいなあ！　悔しい！
それはおいておくとして・・・
映画は面白かった。日本でもぜひ上映してほしい。宮沢りえも
出てることだし。
主人公はタクシー運転手。
もしかしたらタクシー運転手こそが他人の心の秘密を誰よりも
知っているかもしれない、という始まり方。なるほどー。
運転の練習やタクシー強盗の場面などなど、笑わせてくれる。
タイトルになっている「恋」。
主人公は恋愛否定派（？）だったのに、ある日、交通取締りの
婦人警官に一目ぼれ。
それが宮沢りえなんだけど。
彼女と接するため、毎日違反のしまくりで、ほとんどストーカー状態。
で、その恋が実るのか・・・というのが主題かと思っていたのだけど、
最後には驚くようなオチが待っていたのでした。
本当に見終わったあと、口をポカンと開けたまま、画面に見入ってしまった。
ずっとコメディだと思って見ていたのに、実はなんなんだろう・・・って
フシギな気持ちでVCDをしまった。

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『NYPD15分署』
（原題「The Corruptor」 / 1999年 / アメリカ映画 / 111分）
監督＝ジェームズ・フォーリー
出演＝チョウ・ユンファ，マーク・ウォールバーグ，リック・ヤン
WOWOWにて

【感想】チョウ・ユンファがカッコイイ。
よくあるコンビものかと思ったら、そうではなく、新米だと思っていた白人警官は
実は警察の内部調査官だった、という設定。
それでもちゃんと友情が成立し、人間味を感じさせてくれたのはよかった。
人間関係がわかりにくくて、チャイナタウンでもどの人が偉いのか、
誰が対立しているのか、結局、チョウ・ユンファが汚職警官だというのも、
かなり話が進んでからわかったほど。

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『ハイ・フィデリティ』
（原題「High Fidelity」 / 2000年 / アメリカ映画 / 114分）
監督＝スティーブン・フリアーズ
出演＝ジョン・キューザック，イーベン・ヤイレ，ティム・ロビンス，リリ・テイラー
恵比寿ガーデンシネマにて

【感想】久し振りのジョン・キューザック。
同棲相手に出ていかれ、自分の恋愛の何がいけなかったのか、
過去の恋人たちに会ってそれを聞き出そう、というちょっと情けない話。
ちょっとオタクっぽいアナログレコード屋さんのオーナーだけど、
その店員もオタクっぽい。
仲がいいのか悪いのか。
でも2人ともいいキャラクター！
出ていった彼女の次の彼がティム・ロビンスっていうのも驚き。
まさかティム・ロビンスが出てるなんて・・・！　
怪しい役だったけどうれしかった。
さらに、ジョン・キューザックの昔の彼女の1人にリリ・テイラーがいたのも
うれしい。
さらにアナログレコード屋ということで、かかる曲も懐かしいものが多かった。
ブログラムはアナラグのLPのように正方形の紙ジャケットの中に入っていて、
取り出すと表紙にはレコードの絵。丸かったら言うことなかったかも！
さらにプログラムが入っているビニール袋はシカゴの
チャンピオンシップヴァイナルレコード店というプリントが・・・！
楽しい気配りにうれしくなった。

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『Go! Go! L.A.』
（原題「L.A. Without A Map」 / 1998年 /
イギリス・フランス・フィンランド合作映画 / 108分）
監督＝ミカ・カリウスマキ
出演＝デヴィッド・テナント，ヴァネッサ・ショー，ヴィンセント・ギャロ
WOWOWにて

【感想】2年くらい前に映画館で予告編を見て、すごく見たかったのに
いまだに見ていない「バッファロー66」（だっけ？）。
その監督・主演のヴィンセント・ギャロが出ているということで、
確かチラシも持っている「Go! Go! L.A.」。
陽気なロードムービーかと思ったら、冒頭からお葬式のシーン。
なんとなくジメッとしたものを感じた。
偶然出会った旅行者に恋をし、無謀にもL.A.に行ってしまう主人公。
これって、「ラブ＆デス」にも通じるものが・・・と思ったら、
この映画もイギリスがからんでいた。関係ないかな。
タイトルほどには楽しくない映画で、なんだか主人公が気の毒に
なってしまった。
最後には報われたような気もしたけど。
それにしても、ヴィンセント・ギャロはフシギ。
やっぱり「バッファロー」を見てみたい。

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『無問題・モウマンタイ』
（原題「無問題」 / 1999年 / 香港・日本合作映画 / 105分）
監督＝アルフレッド・チョン
出演＝岡村隆史，佐藤康江，ジェシカ・ソン，吉田親彦
WOWOWにて

【感想】これこそヒマつぶしに、という感じで見たものだったのに、面白かった。
岡村が出ているという時点で、くだらないものを想像していたのだけど、
ちゃんとした、真面目な（？）香港映画だった。
中国からの密入国者の子は可愛く、それを騙していたのが
呉鎮宇（フランシス・ン）というのもすごい配役。
これは本当に拾い物だったな。

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『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
（原題「The Blair Witch Project」 / 1999年 / アメリカ映画 / 82分）
監督＝ダニエル・マイリック
出演＝ヘザー・ドナヒュー，マイケル・C・ウィリアムズ
WOWOWにて

【感想】これも中国でイギリス人ルームメイトから聞いていた映画。
彼女いわく「今まで見た中で一番恐い映画。お金なんか全然かけて
いないのに」。
・・・恐いもの見たさで見てしまった。
でも、私は森の恐怖よりも、リーダー格の女の子のわがままさに
ガマンできず、彼女の言動にむかついて見ていたので、それほど
恐怖を感じることもなかった。
よく考えてみれば、歩いても歩いても同じ場所に来ちゃったり、
仲間が突然いなくなったり、変な声が聞こえたり、恐いことだらけなのに。
最後はどういうことなんだろう・・・
もう1度見て、確かめたい気もするけど、やっぱりやめておこう。

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『独立少年合唱団』
（1999年 / 日本映画 / 131分）
監督＝緒方明
出演＝香川照之，伊藤淳史l，藤間宇宙
WOWOWにて

【感想】海外の映画祭で何か受賞したらしい。
映画館で予告編を見て、見に行こう、と思っていた矢先のWOWOWでの放映。
映画館では「凱旋ロードショー」ということだったらしい。
それにしても、予告で見た限りでは単なる青春映画、それも現代ではなく、
少し前の時代の・・・
という印象だったので、主人公のどもりが歌うことで直っていくこと、
きれいなボーイソプラノのもうひとりの主人公との不思議な友情、
元・学生運動家の先生、それを訪ねてきた今も運動している後輩・・・など
うまく描けていて、どうからんでいくのか楽しみだった。
それが、運動家が警察に追われてみんなの目の前で自爆したり、
ボーイソプラノの子が声変わりしてしまい、それを受け入れられなかったり、
段々、話の展開として雲行きがあやしくなり・・・
それでも、こういうことすべて、大人になったら笑いながらみんなで
思い出話ができるんだよねー、と思っていたのに。
見終わったあとは、頭をなぐられたみたいにガーンという音がして、
そしてしばらく呆然とし、何もできず、さらに夜は眠れなかった。

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